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『ええ、どうぞ。』
突然の来客に少し驚きながらも笑顔で答えると、彼は私の反対側の席へ座った。ひょろりとした長身で、色白の肌に栗色の髪がよく映えていて、世の女性であれば心惹かれる様な男性だ。
同学年にはこんな人はいなかったはず、年上の人だろうか？
「突然すまなかったね。えっと…A、だったかな？」
『は、はい。私の名前、どうして…。同学年の方でも、無いですよね？』
「噂で少しね。僕はセドリック・ディゴリー。一応5年生だよ。」
″噂″についても気になるが、どこか大人びていると思ったら私の2個上の先輩だったことに私は驚いてしまった。
『セドリックさん。すみません、私はあなたの事を知らなくて…』
「当然だよ、僕は有名人では無いし。」
だから気にしないで、それに堅苦しいのは嫌だから敬語は使わなくていいよ、と彼は私に笑いかけた。
私も別に有名人ではないと思うけれど、という言葉を胸にしまい込み、セドリックはどこの寮なのかと問う。
「僕かい？ハッフルパフだよ。君はスリザリンだったよね？前評判通り、そうだとは思えないけど。」
『それ、よく言われるのだけれど、褒め言葉？』
「勿論！でも、気を悪くしたのなら謝るよ。君のその、分け隔てなさというのかな、それが普通のスリザリン生徒は違う気がして。でも、気品がある感じは、らしいかな。」
少しだけ言い訳っぽく焦ったように言葉を発した彼につい笑みが溢れてしまった。私のそんな様子を見て、本当だよ？と念入りに返す彼にもまた笑ってしまった。
そんな具合にセドリックとの会話を楽しんでいると、窓の外に見える景色がいつの間にかホグワーツの近くになっていることに気がついた。しかし、空は荒れ模様で、窓を雨粒が激しく叩いていた。
そして、セドリックが私の視線に気づき、同じく窓に目をやった時、突然列車がガクンと止まった。
「A、こっちへ」と異常な事態に危険を感じたのか、セドリックは自分側の窓際の席へ私に座るよう促した。
私はそれに従いつつ、周りの様子を伺うと、急な冷気と悪寒が私達を襲った。嫌な気配を感じる扉側へ目をやると、扉の外には黒い靄のような影が存在していた。
その影はいとも簡単にドアをすり抜けた。
セドリックは咄嗟に私を庇うように壁となった。
影はセドリックを覆うように襲う。
その時、男性のしわがれ声が辺りに大きく響いた。
「
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猫田(プロフ) - ななおさん» ありがとうございます！コメント本当に励みになります。これからも面白いと思って貰えるようなお話かけるよう頑張ります！ (2月21日 1時) (
レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
ななお - アズカバンの囚人までお疲れ様でした‼︎毎回面白くて楽しく読ませてもらってます。これからも作者様のペースで頑張ってくださいね (2月21日 1時) (レス) id: cf12d55d58 (このIDを非表示/違反報告)
猫田(プロフ) - ななしさん» ありがとうございます！お休みでフレッシュした分1層頑張ります (2月18日 14時) (レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
ななし - お疲れ様です😆🎵🎵気長に❤️ (2月14日 8時) (レス) @page41 id: 9b994bebe6 (このIDを非表示/違反報告)
猫田(プロフ) - みぃさん» 嬉しいです！ありがとうございます (1月28日 22時) (レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫田 | 作成日時：2024年1月9日 9時
