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私は皆からのお土産にお礼をして、ハロウィーンの夕食を食べに大広間へ向かい、美味しそうな料理に舌鼓を打った。
その最中に、教授がやけにルーピン先生に視線を送っているのが気になった。
違和感を覚えながらも、皆と食後の会話を楽しんでいると、スリザリンの監督生が手を叩いた。
「今ここに残っているスリザリン生！今夜は大広間で寝泊まりだ。」
ぎゅうぎゅうに敷き詰められた敷布団に私たちは固まって寝転んでいた。周りの生徒に事情を聞いてみると、グリフィンドールの太った婦人の肖像画が滅多切りにされたらしい。そして、婦人は証言した。″襲ってきたのはブラックである″と。
ドラコ達は不満を零しながらも、ブラックが侵入したという話題に食いついていた。
「どう入り込んだんだろうね？」
「吸魂鬼を掻い潜って侵入するなんて、なかなか出来ないと思うけどな」
ザビニの問いに、ドラコが答える。
確かにそうだ。吸魂鬼を1度退けても、かえって目立ってしまい、さらに吸魂鬼に襲われる。だからと言って、彼らに気付かれないように侵入することは…それこそ、透明になったり、誰かに変装したり、そこに居ることが自然である者にならなければ不可能だ。
囁き声が段々と大きくなると、監督生は静かに、明かりを消すぞ！と大きな声で言った。途端にあたりは静まり返った。
すると、ひとつの足音が聞こえた。
「ここは大丈夫かの？」
どうやら足音の主は校長先生だったらしい。監督生が異常はありませんと応えると、よろしいと言う声が聞こえた。
「校長ですか？」
教授の声だ。私は薄らと目を開けた。
「全てくまなく探しましたが、ヤツはおりません。」
「セブルス、ご苦労じゃった。わしも、ブラックがいつまでも残っているとは思っておらなかった」
教授はひと呼吸おいて、校長先生を真っ直ぐ見つめた。
「どうも、内部の者の手引きなしには、ブラックが本校に入るのはほとんど不可能かと。私はしかとご忠告申し上げました。校長が任命を__」
「この城の内部の者がブラックの手引きをしたとは、わしは考えておらん」
教授の言葉を拒絶するように、校長先生はキッパリと言いきった。
教授はブラックに協力者がいると考えているらしい。
校長先生は足早にそっと大広間を出ていった。教授はその場にたたずみ、憤懣やる方ない表情で、校長を見送っていたが、やがて自分も部屋を出ていった。
満月から放たれる光がやけに濁っているかのように思えた。
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猫田(プロフ) - ななおさん» ありがとうございます！コメント本当に励みになります。これからも面白いと思って貰えるようなお話かけるよう頑張ります！ (2月21日 1時) (
レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
ななお - アズカバンの囚人までお疲れ様でした‼︎毎回面白くて楽しく読ませてもらってます。これからも作者様のペースで頑張ってくださいね (2月21日 1時) (レス) id: cf12d55d58 (このIDを非表示/違反報告)
猫田(プロフ) - ななしさん» ありがとうございます！お休みでフレッシュした分1層頑張ります (2月18日 14時) (レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
ななし - お疲れ様です😆🎵🎵気長に❤️ (2月14日 8時) (レス) @page41 id: 9b994bebe6 (このIDを非表示/違反報告)
猫田(プロフ) - みぃさん» 嬉しいです！ありがとうございます (1月28日 22時) (レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫田 | 作成日時：2024年1月9日 9時
