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ホグワーツに戻ってから私が向かったのは教授の部屋だった。
『教授、プレゼントです！』
私が袋いっぱいの薬草を見せると、彼は眉を上げた。
これは？という目で私を見た教授に、散歩の途中で拾いました、是非使ってくださいと言った。
「…ありがとう、貰っておこう。」
そう言って教授は、袋を受け取った。
よかった、彼は少し機嫌が戻ったようだった。
『喜んでもらえてよかっ…ん？』
特徴的な薬の匂いが鼻を刺激して、私は言葉を中断した。
周囲を見るお、机には青い煙を上げる大鍋と、トリカブトが転がっていた。
何かの薬を作っているのか？
猛毒トリカブトを材料として使う魔法薬は限られる、そして青い煙をあげる薬、ということは…
『脱狼薬ですか？』
「…ああ。」
1拍置いて教授は答えた。
「材料と薬の様子を見て察するとは、魔法薬学についても勤勉な様だな」
『ええ、まあ、好きな学科なので。ところで、なぜ脱狼薬なんかを？誰かに頼まれたとかですか？』
「… …まあ、そんなところだ。」
言葉を濁す教授を見て、何か隠し事があるのかと考えたが、今の彼を問いただすのは得策ではない。
そして、教授は咳払いをひとつして、私から目線を逸らした。
「そういえば、…君は、甘いものが好きか。」
『…随分、急ですね。好きですが…どちらかと言うと甘酸っぱいものの方が好きです。』
「抽象的すぎる。例えば？」
『た、例えば？ええと、ベリー系のスイーツとか…』
私が答えると、教授は考え込んだあと、ただ一言、そうかと呟いた。明らかに様子がおかしい。
… …もしかして、好きな女性にお菓子を送るとか？
…でもそれなら、本人に聞けばいいじゃない。
私に聞く必要あるのかしら。
なんとなく、胸がモヤモヤとして私はそれでは、と教授の部屋を出た。私は扉を背にして、今自分が抱えている不満感に疑問を持った。
『…なぜ私がモヤモヤしてるのかしら、変ね。』
私か談話室へ戻ると、ホグズミードから帰ってきた生徒で部屋はごった返していた。私がドア付近へ立っていると、手を強く引かれた。
「A」
その手を引いたのはドラコで、手には手提げ袋を持っていた。
開けてみろ、と言われ小箱をあけると、ラズベリーソースが掛かったチョコが9つ入っていた。
私は先程の教授との問答を思い出し、一瞬不満感が蘇った。
…私は大好きな友達に貰えるからそれでいいもの、そう思いながらお礼を言って、私はチョコを1つ口へ運んだ。
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猫田(プロフ) - ななおさん» ありがとうございます！コメント本当に励みになります。これからも面白いと思って貰えるようなお話かけるよう頑張ります！ (2月21日 1時) (
レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
ななお - アズカバンの囚人までお疲れ様でした‼︎毎回面白くて楽しく読ませてもらってます。これからも作者様のペースで頑張ってくださいね (2月21日 1時) (レス) id: cf12d55d58 (このIDを非表示/違反報告)
猫田(プロフ) - ななしさん» ありがとうございます！お休みでフレッシュした分1層頑張ります (2月18日 14時) (レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
ななし - お疲れ様です😆🎵🎵気長に❤️ (2月14日 8時) (レス) @page41 id: 9b994bebe6 (このIDを非表示/違反報告)
猫田(プロフ) - みぃさん» 嬉しいです！ありがとうございます (1月28日 22時) (レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫田 | 作成日時：2024年1月9日 9時
