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「まね妖怪を退散させる呪文は簡単だ。こいつを本当にやっつけるのは、笑いなんだ。君たちは、まね妖怪に、君たちが滑稽だと思える姿をとらせる必要がある。」
では復唱して、
「そう。とっても上手だ。でも、呪文だけでは十分じゃない。そこで、ネビル、君の登場だ。」
ロングボトムは震えながら、ルーピン先生の横へやってきた。
「よーし、ネビル。君が世界一怖いものはなんだい？」
「…スネイプ先生。」
ロングボトムがそう答えると、辺りで笑いが起こった。しかし、先生は真面目な顔をしていた。
私はこの後の展開が何となく予想出来て、この授業を無理矢理中断したいくらいだった。
「スネイプ先生か。…うーん、ネビル。君はおばあさんと暮らしているね？」
「え、はい。」
「じゃあ、そのおばあさんの服装を想像して。」
出来るね？と先生が確認すると、彼はこくりと頷いた。
先生は箪笥を開けようと移動しながらロングボトムに声をかけた。
「君の前にスネイプ先生に変身したボガートが現れたら、呪文を唱えて、君のおばあさんの服装を想像して。ネビル、いいかい？それ！」
箪笥は勢いよく開かれた。すると、暗闇から教授そっくりのボガートが出てきた。ああ、教授が笑いものにされる姿など見たくもないのに。教授が彼の前まで迫った時、彼は杖を振った。
「リ、リ、
パチンと鞭を鳴らすような音がして、教授が躓いた。瞬きひとつした後教授は緑色のドレス、ハゲタカ付きの帽子、真紅のハンドバッグを身につけていた。
部屋が笑いで包まれた。ああ、なんて嫌な授業なのだろう。ここまで不快になったのは初めてだ。
「パーバティ、前へ！」
そんな声を聞きながら、私は列をかき分け最後尾へ向かった。
最前列の様子を見ていると、ポッターがボガートの前へ出た時、一瞬黒いもやが見えた。あれは、吸魂鬼だ。
「こっちだ！」
先生はポッターを庇うように前へ出た。すると、ボガートは″月″に姿を変えた。先生が呪文を唱えると、白い風船のようになり、空気の抜けた風船はそのまま箪笥の中へ仕舞われた。
「よーし、みんな、いいクラスだった。今日はこれでおしまい。」
口々に感想を言いながら職員室を出る生徒に反し、私はただ1人その場から動かなかった。
「やあ、A。」
その笑顔は今や憎たらしく思えた。
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猫田(プロフ) - ななおさん» ありがとうございます！コメント本当に励みになります。これからも面白いと思って貰えるようなお話かけるよう頑張ります！ (2月21日 1時) (
レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
ななお - アズカバンの囚人までお疲れ様でした‼︎毎回面白くて楽しく読ませてもらってます。これからも作者様のペースで頑張ってくださいね (2月21日 1時) (レス) id: cf12d55d58 (このIDを非表示/違反報告)
猫田(プロフ) - ななしさん» ありがとうございます！お休みでフレッシュした分1層頑張ります (2月18日 14時) (レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
ななし - お疲れ様です😆🎵🎵気長に❤️ (2月14日 8時) (レス) @page41 id: 9b994bebe6 (このIDを非表示/違反報告)
猫田(プロフ) - みぃさん» 嬉しいです！ありがとうございます (1月28日 22時) (レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫田 | 作成日時：2024年1月9日 9時
