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*_another ページ24

ふと、目が覚める。目が覚めるなんてことは死.んだ人間にとって有り得ることなんだろうか。さては目覚めた先は天国か?いや、俺ならば地獄か。


視界がはっきりと明快になり、辺りを見回す。


そして、見たことがあるような風景に眉をしかめる。地獄はティア・ダルマの家によく似ている場所だな、と。



ゆっくりと体を起こすと体がきしきしと音を上げる。なんだ、この現実的な痛みは。

きぃ、と小さくなく声が膝下で聞こえたので目をやると猿のジャックが嬉しそうに鳴いていた。

もしや___




「目が覚めたようだね、バルボッサ。」


「俺は生き返ったのか?」



目を細めるティア・ダルマ。肯定の意味でとっていいらしい。



「あんたを必要としてる奴らがいる。今は下で待ってるよ。」


「…俺を?」


「ああ、だから生き返らせてやったのさ。」


…誰だ?一体誰が俺を必要とする?


「あんたを必要としてるのは、ジャックの部下達、ウィル・ターナー、エリザベス・スワン、」



ジャック・スパロウに何かあったのだろうか、と漠然と思考を巡らせる。




「__そして、あんたの想い人。」



はっと顔を上げると、笑みを深めるティア・ダルマと目が合う。Aが、あいつらと一緒にいる?


俺が死.んだ後ジャックと共に航海をしていたのだろうか。嫉妬心が湧き上がるがそれはそれ。


「あたしは下であいつらを元気付けて来る。傷心中だからね、キャプテンが死.んで。あんたも十分動けるようになったら来な。」


そう言い残したティア・ダルマはドレッドを揺らしながら1階に消えた。


ジャックが、死.んだ?そうか、遂にあいつも。

だがまあきっと、俺が生き返った話はまだ奴らにしていないのだろう。


地面を踏みしめる感覚に口角を吊り上げながら、小さなテーブルの上に置いてあった青リンゴを鷲掴む。




Aに会える。理由はどうあれ、再び彼女に。俺が最後に言い遺した言葉を覚えているだろうか、まだ薬指に指輪は?俺の事は覚えているか?



たとえ、ジャックに心を奪われていたとしても、奪い返せばいいだけだ。それが海賊ってものだろう?




「A、今行く。」




随分と待たせたな。





階段をゆっくりと降りる。少し下に視線を向けると愛する女の、ブーツ、衣類。

___そんなものは見間違うことは絶対にない。









「___さあ聞こうか、俺の船はどうなったんだ?」

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猫呼び - デッドマンズ・チェスト攻略!ラストはとくにバルボッサ好きにはたまりませんね!ジャック多め故の再会の引き立ち様が素敵です。個人的に今作はジャックが可愛いかった…!作者様への感謝と共に続編へ行ってまいります! (2019年3月19日 22時) (レス) id: 7ba933280f (このIDを非表示/違反報告)
猫田(プロフ) - まるごと林檎。さん» のんびり更新に着いてきてくださって感謝しかありません…!お褒めの言葉嬉しいです…!ありがとうございます! (2018年8月22日 11時) (レス) id: e5d9246f57 (このIDを非表示/違反報告)
まるごと林檎。 - 久しぶりの更新、ありがとうごさいます!ジャックの心情がすごく伝わってきました!これからも頑張ってください! (2018年8月22日 9時) (レス) id: f2a1eaf862 (このIDを非表示/違反報告)
猫田(プロフ) - 天ノ江さん» 約一年越しの返信となってしまいすみません!ありがとうございます!最高の褒め言葉をありがとうございます、バルボッサの魅力を引き出せるよう今後も頑張って行きたいと思います! (2018年8月22日 5時) (レス) id: e5d9246f57 (このIDを非表示/違反報告)
天ノ江(プロフ) - すごく面白くて、一気に読んじゃいました!この作品を読んで更にバルボッサが好きになりました(笑)更新頑張ってください!応援してます! (2017年9月14日 1時) (レス) id: 49f85c03a8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:猫田 | 作成日時:2017年9月5日 1時

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