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手紙が届いたあと、私はドラコ達と共に薬草学の授業を受け、マンドレイクの植え替えを行った。そして、次の授業は新たな教師に代替した闇の魔術に対する防衛術の授業だ。
ドラコ達とたわいもない会話をしながら、教室に到着した後私は1番後ろの席へ着席した。隣にはセオドールが座った。
『まともな先生だったらいいんだけど』
「お前が教師に対してそんなこと言うなんて珍しいな」
『まあ、ちょっとね』
セオドールが怪訝な顔をしながら私を見つめ返した。サイン会をしている時の様子が思い出されて、私は何となく嫌な予感を感じていた。
程なくして、授業開始を告げるベルが部屋全体に響き渡った。
「やあ皆さん！」
奥の部屋から顔を出したのは、サイン会ですまし顔をしていたあの男だった。彼はライラック色のローブを翻しながら、階段を勿体ぶるように降りてくる。
「私はギルデロイ・ロックハート！勲三等マーリン勲章、闇の力に対する防衛術連盟名誉会員、そして、『週刊魔女』五回連続『チャーミング・スマイル賞』受賞！」
ウインクをして、自己紹介をする男に頭が痛くなる思いだった。セオドールも私が言っていた意味を理解したようで、嫌悪感丸出しな顔をしていた。
「全員が私の本を全巻揃えた様だね、大変よろしい。今日は最初にミニテストをやろうと思います！心配ご無用、君達がどれ程私の本を読んでいるかチェックするだけですからね。」
ギルデロイはそう言って1枚の紙を生徒全員に配った。絶対にまともなテストでは無い、と思いながら私は渋々解き始めようと、紙を裏返した。
１ ギルデロイ・ロックハートの好きな色は何？
２ ギルデロイ・ロックハートの密かな大望は何？
３ … …
これは、成績に関係するのだろうか。関係しないのなら、今すぐビリビリに破り捨てて、教室を出て行きたい、そんな気分に一瞬でさせてくれた素晴らしい紙だった。
30分後、ギルデロイは生徒の答案を回収し、その正答率の低さにわざとらしく眉を下げていた。そして、わざとらしく咳払いをして大きな籠を机の上に置いた。
「さあ、気をつけて！ 魔法界の中で穢れた生き物と戦う術を授けるのが、私の役目なのです！ この教室で君たちは、恐ろしい目に遭うことになるでしょう。」
そう言って籠の布がぱっと取り外される。
生徒の真剣な顔が、バカにした笑顔だったり、安心した顔に変わった。中にいたのはピクシー小妖精だった。
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マニ。(プロフ) - 猫田さん» ✉️。わかりました！これからも更新応援してます！ (1月5日 15時) (
レス) id: b32654e3a5 (このIDを非表示/違反報告)
猫田(プロフ) - マニ。さん» ありがとうございます！お気持ちは大変嬉しいのですが、今はこちらの作品の更新に集中したいと思っているので失礼ながら遠慮させて頂きます;; ですが、お話したいと思って下さって凄く嬉しかったです！ありがとうございます (1月5日 15時) (レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
猫田(プロフ) - もちもちさん» ありがとうございます！亀更新ですが、よろしくお願いします (1月3日 4時) (レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
もちもち - とっても面白いです！作者様のペースで更新頑張ってくださいね！ (9月18日 15時) (レス) id: c72e216da9 (このIDを非表示/違反報告)
猫田(プロフ) - 箱さん» こちらこそ、読んで頂けて嬉しいです！ありがとうございます (2023年2月25日 14時) (レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫田 | 作成日時：2023年2月9日 21時
