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「…すっぱいペロペロ酸飴」
そう口にすると、グリフォン像が重苦しい音を立てて動き出した。いい加減、このふざけた合言葉の付け方をやめて欲しいものだ。
ノックをし、扉を開けると、そこにはアイスブルーの瞳をきらりと輝かせた校長が座っていた。
「よう来たのう、セブルス」
「報告を」
軽く頭を下げ、要件を伝えると続きを促すように校長は頷いた。
「ポッターの件ですが、A・アシュリーに引き続き監視を手伝わせる予定です」
「あの子が巻き込まれた時迷っていたようじゃが、何かきっかけでもあったのかのう」
ポッターに関する報告を逐一してきた中で、アシュリーの名前が出ることは少なくなかった。監視を頼んだ段階で、校長には既に報告していたし、その後も名前を出した。
それは彼女がクィレルの1件に巻き込まれた時もそうだった。自分が彼女を間接的に巻き込んでしまったと、素直に吐露をした。
しかし、校長はまずは彼女と話をしてみろとそう言った。
彼女と話すまで、監視はもう良いと言うつもりだった。
しかし、
__私は教授の力になりたい__
そう言われ、絆されてしまったのか何なのか自分の考えが揺らいだ。それが事実だった。
「アシュリーが拉致されたのは、彼女がアシュリーの姓を持つ為だ、と聞いたらしいです。それに、例のあの人が彼女の母親を知っていると」
校長の目が鋭くなったのがわかった。
「ポッターもそうですが、彼女自身も狙われる可能性があります。」
「ミスアシュリーの行動も把握するために監視を手伝わせると？」
肯定するように私は頷いた。長い髭を撫でながら、目を弛めた校長は言葉を続けた。
「あの子も難儀な生き方をしておるからのう。しっかり傍で見守っておやり」
目を半月型にして笑う校長に眉を上げた。
何かしら事情を知っているのか、そんな視線を投げても笑顔が帰ってくるだけだ。
「彼女の理解者になってほしい、願うならば彼女にもセブルスの理解者になってほしいのう」
お互いがお互いの理解者に、その言葉の真意は読み取れない。だが、未だに彼女が強くなろうとする目的も、怯えも分からず終いな自分はまだまだ理解者には程遠いと感じた。
それに自分の理解者なんてきっと一生現れない。
エメラルドの瞳の彼女が地に伏せる姿がいまでも焼き付いたように離れない。この感情や罪は自分だけの物だし、理解されたくもないと、そう思う。
校長はそんな自分を見て少し悲しそうに眉を下げた。
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マニ。(プロフ) - 猫田さん» ✉️。わかりました！これからも更新応援してます！ (1月5日 15時) (
レス) id: b32654e3a5 (このIDを非表示/違反報告)
猫田(プロフ) - マニ。さん» ありがとうございます！お気持ちは大変嬉しいのですが、今はこちらの作品の更新に集中したいと思っているので失礼ながら遠慮させて頂きます;; ですが、お話したいと思って下さって凄く嬉しかったです！ありがとうございます (1月5日 15時) (レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
猫田(プロフ) - もちもちさん» ありがとうございます！亀更新ですが、よろしくお願いします (1月3日 4時) (レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
もちもち - とっても面白いです！作者様のペースで更新頑張ってくださいね！ (9月18日 15時) (レス) id: c72e216da9 (このIDを非表示/違反報告)
猫田(プロフ) - 箱さん» こちらこそ、読んで頂けて嬉しいです！ありがとうございます (2023年2月25日 14時) (レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫田 | 作成日時：2023年2月9日 21時
