45.5+あとがき・続編お知らせ ページ50
夏学期の残りの日々は焼けるような太陽で、朦朧としているうちに過ぎた。
『教授、帰省するので挨拶をしに来ました。…あと、前のお礼も兼ねて。』
そう言いながら教授の部屋のドアを開ける。
「わざわざご苦労。ではな。」
『相変わらず冷たいですね。まあ、列車の時間もギリギリなので、いいです。それでは。…あ！たまには外に出ないと、不健康ですよ！』
「…大きなお世話だ。」
私はルシウスさんが理事を辞めさせられたことで、暗い顔が多くなったドラコをパンジーと励ましながら列車に乗りこむ。
列車が直に動き出すと、私は窓から秋の匂いがし始めた風を浴びた。
目を閉じる。父の背中は、未だ亡霊のように私に取り付く。
けれど、前よりも少しだけ、ほんの少しだけ、呼吸がしやすくなったような気がした。
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書類整理が終わり、ぐぐ、と体を伸ばす。
大きく息を吐き、先程の彼女の言葉を思い出した。
「誰が不健康なものか。」
だが、今日は小煩い生徒達もいなくなった為かどこか気分がいい。たまには、外に出るのも悪くないだろうか。
「外に出ろなどと…日光浴でもしろというのか」
悪態をつきながら、上へ登る階段へと足をかけた。
彼女との出会いは、日々自分に変化をもたらしている。
だが、その変化に不快感は以前ほど感じない。
むしろ、変化した自分を認めている自分がいるのだった。
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お疲れ様でした！
これで2作目完結となります。今回は友人関係にスポットが当たる展開にしてみました。
教授のことも忘れていません！次作はもっと話数に余裕もって糖度高めに(したい)
改めて有難うございました！
○続編ページ公開 次作も宜しくお願いします
⤵︎ ︎今作に関する裏話的な補足
興味のある方はどうぞ
補足:
今回の大テーマ:Aの根っこの部分の露呈
取り繕うのが得意でも、12歳の彼女では完璧には取り繕えない→ギルデロイにイラつく・トラウマ告白など年相応を目指す
サブテーマ:友人との衝突 ドラコ関連
Aは社交場でも1目置かれる存在→喧嘩経験がなく今回が初喧嘩。経験無しの彼女は、一方的にドラコから距離をとる事しかできなかった。
+衝突関連について、パンジーは喧嘩の機会も多く慣れてる→1番正論を言うようなキャラ付け(19話など)。
リドル関連は、作者がリドル好きで実態化^-^彼は普通の生徒に対しては自分の顔など武器をフル活用して人心掌握⇔主人公は同類であると信じていたため、対等に接する
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マニ。(プロフ) - 猫田さん» ✉️。わかりました！これからも更新応援してます！ (1月5日 15時) (
レス) id: b32654e3a5 (このIDを非表示/違反報告)
猫田(プロフ) - マニ。さん» ありがとうございます！お気持ちは大変嬉しいのですが、今はこちらの作品の更新に集中したいと思っているので失礼ながら遠慮させて頂きます;; ですが、お話したいと思って下さって凄く嬉しかったです！ありがとうございます (1月5日 15時) (レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
猫田(プロフ) - もちもちさん» ありがとうございます！亀更新ですが、よろしくお願いします (1月3日 4時) (レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
もちもち - とっても面白いです！作者様のペースで更新頑張ってくださいね！ (9月18日 15時) (レス) id: c72e216da9 (このIDを非表示/違反報告)
猫田(プロフ) - 箱さん» こちらこそ、読んで頂けて嬉しいです！ありがとうございます (2023年2月25日 14時) (レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫田 | 作成日時：2023年2月9日 21時
