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『と、言うわけです…。』
「なるほどな。」
目の前の椅子に座る教授に先程あったことを説明しながら、私は目を逸らした。だって、完全にお怒りの顔なんですもの。
膝の上に手を合わせると、ぴりりと痛みが走った。膝を見てみると、擦りむいたのか少しだけ内出血があった。
私がその傷を見ていると、膝が緑の光に覆われ、傷が消えた。
教授が治してくれたようだ。目を見れないけれど。
「首を突っ込むな、と再三言ったはずだがな。ギルデロイの次は君を壁に叩きつけてやろうか？」
『す、すみません。』
私は何とか話題を変えようと、思いついた事を口に出した。
『あっ、そういえば教授。私もルシウスさんが怪しいという理由見つけたんです。ドラコと教科書を買いに行った時、ルシウスさんも同行してくれたんですけど、ジニーの鍋に日記を入れていたんです。』
「ああ、校長もそのようにお考えらしい。ルシウスは今頃校長室で質問攻めにあっているだろう。」
そうですか、よかったと私が愛想笑いを続けてすると、ぎろりと教授の瞳が光った。教授、例のあの人に引けを取らない睨みのききですね。
「君は…！」
大きなため息をした後に少しだけ声を大きくした教授に、ほんの少しだけだが、体が固まってしまった。それを見た教授は罪悪感と、…少しだけ傷ついた顔をした。
『あ、えっと、ごめんなさい。』
私が笑ってそう言っても、彼は何も言わず私を見つめるだけだった。彼は私の頭のてっぺんからつま先までを一通り見たあと、本当に小さい声で「無事で、何よりだ」と零した。
『えっと…、』
「君の、置き手紙をもっと早く読めればと、後悔していた。また、君を、危険に晒してしまったと。」
真剣な顔で、目を伏せる教授に私は何も言えなくなってしまった。
代わりに私へ一身に向けられた心配の感情にどうしようもなく、涙が出そうになる。
ああ、私、リドルと戦って、怖かったのか。ポッターを守り切れるか不安だったのか。緊張の糸が切れたように、私は息を大きく吐いた。久しぶりの呼吸の様だった。
そして同時に、とても心が温かくなった。こんなにも私を心配してくれる人に対して、少し大きな声を出された時、故意ではなくとも、恐れてしまった。
それがどうしようもなく悲しくて、これ以上そんな顔にしたくない、誤解させたくない、と強い思いが私を支配した。
「__教授、私の″怯え″について、話してもいいですか。」
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マニ。(プロフ) - 猫田さん» ✉️。わかりました！これからも更新応援してます！ (1月5日 15時) (
レス) id: b32654e3a5 (このIDを非表示/違反報告)
猫田(プロフ) - マニ。さん» ありがとうございます！お気持ちは大変嬉しいのですが、今はこちらの作品の更新に集中したいと思っているので失礼ながら遠慮させて頂きます;; ですが、お話したいと思って下さって凄く嬉しかったです！ありがとうございます (1月5日 15時) (レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
猫田(プロフ) - もちもちさん» ありがとうございます！亀更新ですが、よろしくお願いします (1月3日 4時) (レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
もちもち - とっても面白いです！作者様のペースで更新頑張ってくださいね！ (9月18日 15時) (レス) id: c72e216da9 (このIDを非表示/違反報告)
猫田(プロフ) - 箱さん» こちらこそ、読んで頂けて嬉しいです！ありがとうございます (2023年2月25日 14時) (レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫田 | 作成日時：2023年2月9日 21時
