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バジリスクがらその場に人形の様に倒れふしたのと同時に、ポッターも崩れ落ちるように膝をおった。
よく見ると彼の腕にはバジリスクの毒牙が深々と刺さっていた。
『ポッター！』
リドルに背中を見せてしまうことも気にせずに私は駆け寄った。彼の額には脂汗が滲み、視界も定まっていなかった。治癒呪文をかけるが、容態が変化した様子は無い。
「ハリー・ポッター、君は死んだ！」
そう高らかに笑うリドルの後ろから、先程の不死鳥が眩い光を放って飛んできた。そして、ポッターの傍に止まると、不死鳥は瞳から涙を零した。その涙はポッターの傷の場所へ滴り落ちた。
次の瞬間、不思議なことにその傷がみるみるうちに消えたのだ。
「ちっ、忘れていた…不死鳥の涙か…。まぁいい、かかってこい。本気でやってやる。」
そうして、私たち二人が構えた時、不死鳥はポッターの膝にぽとりとリドルの日記を落とした。ポッターはその日記を見た瞬間、躊躇いもせずまるでそうすることが当然のように、バジリスクの牙を日記に突き立てた。
恐ろしい耳を劈くような悲鳴が辺りへ響いた。日記帳からはインクが溢れ床を汚し、リドルは身を捩り、悶え、悲鳴をあげながら、やがて消えていった。
「ジニー！」
ポッターはインクで汚れた手をそのままに、少女の元へ駆け寄った。私は、ただ目の前の光景にあったものに圧倒され座り込んでいた。
「ハリー、あぁ、ハリー、わたし…」
「もう大丈夫だよ。さあ、ここを出よう。」
ハリーは彼女の方を抱きながら、私を見た。
私はインクにまみれたボロボロの日記帳に少し触れた後に、彼らの後をついて行った。
「ロン！」
道をもどるとウィーズリーが手を振ってこちらを見ていた。傍らにいるロックハートは花歌を歌いながら座り込んでいた。どうやら、忘却術が逆噴射されたらしい。
どうやって上まで戻るかを話していると、先程の不死鳥がまたやって来て羽をパタパタ言わせた。
「つかまれって言ってるみたいだね」
私たちが不死鳥の羽に捕まると、不死鳥は風をきってパイプの上へと飛び上がった。ロックハートが凄い、まるで魔法みたいだと言って、目を輝かせていた。ロックハートと意見が合うことなんてないと思っていた、これも不死鳥の奇跡かしら？
私達が女子トイレに出ると教授を含めた先生方がそこへ待ち伏せていた。グリフィンドールの彼らはマクゴナガル先生に保護され、スリザリン生の私は教授の部屋へと連れられた。
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マニ。(プロフ) - 猫田さん» ✉️。わかりました！これからも更新応援してます！ (1月5日 15時) (
レス) id: b32654e3a5 (このIDを非表示/違反報告)
猫田(プロフ) - マニ。さん» ありがとうございます！お気持ちは大変嬉しいのですが、今はこちらの作品の更新に集中したいと思っているので失礼ながら遠慮させて頂きます;; ですが、お話したいと思って下さって凄く嬉しかったです！ありがとうございます (1月5日 15時) (レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
猫田(プロフ) - もちもちさん» ありがとうございます！亀更新ですが、よろしくお願いします (1月3日 4時) (レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
もちもち - とっても面白いです！作者様のペースで更新頑張ってくださいね！ (9月18日 15時) (レス) id: c72e216da9 (このIDを非表示/違反報告)
猫田(プロフ) - 箱さん» こちらこそ、読んで頂けて嬉しいです！ありがとうございます (2023年2月25日 14時) (レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫田 | 作成日時：2023年2月9日 21時
