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選手が攻防を繰り広げる。その瞬間、ブラッジャーが変な軌道を描いている事に気がついた。その動きを追うと、どうやらポッターを執拗に追いかけているようだった。
呪文で壊すことも考えたが、如何せん危険すぎる。少しでも逸れたら、負傷者を増やすことになりかねない。
すんでのところでブラッジャーを避けるポッターの元へドラコが近づいた。その時、ブラッジャーがポッターの肩を強打するのが見えた。そんな姿を見てか、ドラコはポッターに話しかけているようだった。
ポッターはその場から急降下し、折れていない方の手で激しく空を掻いた。
『スニッチを見つけたんだわ…。』
ドラコは行動が遅れ、ポッターの方がスニッチに近い位置だった。
お願い、神様、と私は祈るように手を合わせて、目を閉じた。
一瞬、歓声が聞こえなくなった後、グリフィンドール側の観客席から歓声が聞こえた。薄く目を開けると、金のスニッチはポッターの手にしっかと握られていた。
周りのスリザリン生から一斉に野次が飛ぶ。
ふざけるな、もう次からは出場させるな、能無し。マルフォイ家なんてこんなものだ。
そんな声が喧騒の中から聞こえた。
人が多く、歓声が湧き上がる中、私はただ手を強く握りしめて、それに我慢するしか無かった。
ポッターについて、あの後一悶着あったようだったが、そんなことは頭に入らなかった。やるせなさ、悔しさ、無力感。そのどれもが私を覆って思考を鈍くさせたからだ。
談話室に戻ると、多くのスリザリン生が談話室で立ち話をしていた。もちろん、話題は先程の試合について。
皆がこそこそと話をしていると、試合を終えたメンバーの面々が談話室に入ってきた。
その中には当然ドラコの姿もあった。
メンバーの先頭に立っていたマーカス先輩は談話筆に入ってくるなり、声を張り上げた。
「ドラコ！何してくれてんだ！」
耳がひりひりするような声で、談話室は静まり返った。
そして、ドラコの肩がびくり、と震えた。
「俺たちは練習してきた、1か月間ほぼ毎日！それを、お前は無駄にしたんだ！」
「お前がすべきことはなんだ？ポッターを追うことか？真面目にやれないなら、辞めちまえ。」
ヒートアップするマーカス先輩をメンバーがいなし、彼は男子寮の階段を力無く登っていった。
台風がすぎたかのように、辺にいたスリザリン生は一斉に喋り出す。
彼の小さくなった背中にはパンジーだけが寄り添っていた。
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マニ。(プロフ) - 猫田さん» ✉️。わかりました！これからも更新応援してます！ (1月5日 15時) (
レス) id: b32654e3a5 (このIDを非表示/違反報告)
猫田(プロフ) - マニ。さん» ありがとうございます！お気持ちは大変嬉しいのですが、今はこちらの作品の更新に集中したいと思っているので失礼ながら遠慮させて頂きます;; ですが、お話したいと思って下さって凄く嬉しかったです！ありがとうございます (1月5日 15時) (レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
猫田(プロフ) - もちもちさん» ありがとうございます！亀更新ですが、よろしくお願いします (1月3日 4時) (レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
もちもち - とっても面白いです！作者様のペースで更新頑張ってくださいね！ (9月18日 15時) (レス) id: c72e216da9 (このIDを非表示/違反報告)
猫田(プロフ) - 箱さん» こちらこそ、読んで頂けて嬉しいです！ありがとうございます (2023年2月25日 14時) (レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫田 | 作成日時：2023年2月9日 21時
