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私がベットから起き上がると、同室のパンジーはもう部屋を出ていた。今までのホグワーツの朝の中で最も憂鬱な朝だ。
朝からこんな調子じゃこれから持たない、きっと数ヶ月間は独りの日々が続くのだろうから。
着替えを済ませ、談話室の階段を降りるとドラコやパンジー、いつものメンバーの姿が見えた。
パンジーの肩越しに私を見つけたドラコはすっと席を立って、クラッブ、ゴイルもそのあとをついていく。
パンジーもその後を着いていくが、ドアを開けると同時に私の方へと顔を向けた。
『おはよう。』
「何であんなこと言ったの。」
『…きっとドラコなら、自分がした過ちの大きさに気づけると思ったから。』
パンジーは私の答えを聞くと、眉を顰めて怒りの表情に変わる。
勝手に自分の希望とか期待とか押し付けて、後は何もせずに距離を置くだけなの？この無責任！
そう彼女は叫ぶように言って、談話室のドアをバタンと閉めた。
談話室は一気に静まりかえり、時々こそこそした声が聞こえてくる。
心臓がじくじくと痛む。
それでも、私は彼が、彼自身が、自分自身でどうして言ってはダメなのかを分かって欲しいのだ。強情で、身勝手だとしても。
「おはよう。」
『ザビニ。』
「うん、思ったよりいつも通りだね。」
『隠してるだけよ』
静けさを破ったのは、相も変わらず薄い笑みを顔に付しているザビニだった。ふう、と気が抜けて私はドラコたちが座っていたソファへ身を預ける。
彼は両手に持っていたコーヒーの片方を私に差し出した。
私はありがとう、と礼をしそれを受け取る。
コーヒーから立ち上る湯気をソファに座りながら見つめながら、ザビニはドラコ達と朝食を取らないのかなとぼんやり考えにふける。
「僕は勿論君のそばに居るよ。」
『会心術でも私にかけたの？』
「まさか。」
彼はけらけらと笑うと、まあでも僕もほかの女の子たちとの予定があるから完全には付きっきりにはなれないけれど、と言葉を続ける。
「でも、僕の他にも君の味方がいるみたいだし、心配無いかな。憎たらしいけど。」
そう言いながら彼は別の席に目を移す。
その視線を追ってみると、セオドールがソファで本を読んでいた。
「たらたら喋ってる暇があるなら朝食にいくぞ。」
私たちの視線に気がつくと、彼は少し居心地の悪そうな表情をしながら、本を閉じて、席を立った。
ザビニは肩を竦めて笑いながら、さあ行きましょうお姫様、と私の手を引いた。
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マニ。(プロフ) - 猫田さん» ✉️。わかりました！これからも更新応援してます！ (1月5日 15時) (
レス) id: b32654e3a5 (このIDを非表示/違反報告)
猫田(プロフ) - マニ。さん» ありがとうございます！お気持ちは大変嬉しいのですが、今はこちらの作品の更新に集中したいと思っているので失礼ながら遠慮させて頂きます;; ですが、お話したいと思って下さって凄く嬉しかったです！ありがとうございます (1月5日 15時) (レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
猫田(プロフ) - もちもちさん» ありがとうございます！亀更新ですが、よろしくお願いします (1月3日 4時) (レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
もちもち - とっても面白いです！作者様のペースで更新頑張ってくださいね！ (9月18日 15時) (レス) id: c72e216da9 (このIDを非表示/違反報告)
猫田(プロフ) - 箱さん» こちらこそ、読んで頂けて嬉しいです！ありがとうございます (2023年2月25日 14時) (レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫田 | 作成日時：2023年2月9日 21時
