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ドラコの様子にナルシッサさんと2人で笑っていると、玄関の戸が突然開いた。現れたのはルシウスさんだ。
「2人とも、おはよう」
「父上、おはようございます」
『おはようございます、ルシウスさん』
「ああA、そのドレスとてもよく似合っているよ。2年生になってより綺麗になったみたいだ」
そう言って彼は私を見た。ルシウスさんを見て、私は朝の夢を思い出す。ルシウスさんは″ 値踏みの視線を送っていた大人達″の筆頭だった。今でさえ、その値踏みの色を感じることがある。
もう慣れてしまったし、気にならないけれど。
私はルシウスさんの言葉に頭を下げてお礼を言った。
「ああ、そうだA。どうせならこの後、一緒に教科書を買いに行かないか？父上と昨日話していたんだ」
『勿論。ドラコと一緒にダイアゴン横丁に行けるなんて嬉しいわ』
私がドラコに笑いかけると、ドラコも同様に私に笑顔を向けた。そんなわたし達を見ていたルシウスさんは私達に付け足すように声をかける。
「申し訳ないが、私用でノクターン横丁に行かなくてはならなくてね。ダイアゴン横丁はその後になる。」
ルシウスさんの言葉に私たちはわかりました、と声を合わせて返事をし、2人揃って2階へ上り手早く準備を済ませた。階段で転けないように、手を差し出してくれたドラコの手を取り、リビングへ向かうと、ルシウスさんは暖炉の前に立っていた。
「煙突飛行でノクターン横丁に向かう。場所は、ボージンアンドバークスだ。A、使い方は？」
『はい、分かります』
私がそう答えると、ルシウスさんは軽く頷いて、私とドラコの手にフルーパウダーを持たせた。そして、彼は暖炉に1歩近づいた。
「それなら良かった。では、行こうか。″ボージンアンドバークス″！」
体が暖炉の中に吸い込まれるような感覚がした後、目まぐるしく景色が変わる。目を開けるとそこはボージンアンドバークスの扉の前だった。
恐怖をつめこんだ様な印象を受けるショーウィンドウや黒以外の色を見つけるのが難しい外装や内装。正直、こういう場所は嫌いでもないが、好きでもない。
でも、間違いなく1人では入らないだろうな。
そう思いながら横を見るとドラコが興味ありげにショーウィンドウを覗き込む姿が目に入った。
私はやはりスリザリンにしては少しズレているらしい。でも元々愛や恋を忌避している私が今更″皆と一緒″を追い求めたところで、ただ愚かなだけだと私は自嘲気味に笑った。
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マニ。(プロフ) - 猫田さん» ✉️。わかりました！これからも更新応援してます！ (1月5日 15時) (
レス) id: b32654e3a5 (このIDを非表示/違反報告)
猫田(プロフ) - マニ。さん» ありがとうございます！お気持ちは大変嬉しいのですが、今はこちらの作品の更新に集中したいと思っているので失礼ながら遠慮させて頂きます;; ですが、お話したいと思って下さって凄く嬉しかったです！ありがとうございます (1月5日 15時) (レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
猫田(プロフ) - もちもちさん» ありがとうございます！亀更新ですが、よろしくお願いします (1月3日 4時) (レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
もちもち - とっても面白いです！作者様のペースで更新頑張ってくださいね！ (9月18日 15時) (レス) id: c72e216da9 (このIDを非表示/違反報告)
猫田(プロフ) - 箱さん» こちらこそ、読んで頂けて嬉しいです！ありがとうございます (2023年2月25日 14時) (レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫田 | 作成日時：2023年2月9日 21時
