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「なんだろう、下にぶらさがっているのは__」
ウィーズリーが血塗られた文字横に吊るされた″何か″に近づく。
暗闇に目を凝らすと、その正体は一瞬でわかった。
フィルチの猫、ミセスノリスだ。
これはやはり異常だと、恐ろしさが込み上げてきて、足を一歩後退させるとぴちゃりと音がした。
『水溜まり…。』
「ここを離れよう。」
ウィーズリーが切羽詰まったように呟いた。
私も同意見だ。きっとここを見られたら良くない事になる、そう本能が告げていた。
しかし、決断するのが遅かったようで。
生徒の足音がぱたぱたと聞こえた。
次の瞬間、生徒たちが廊下にわっと現れた。
前のほうにいた生徒がぶら下がった猫を見つけると、私たちを見る目も恐怖に変わる。
この状況をどう切り抜けようか思案していたその時、誰かに手を強くに引かれた。
後ろを振り返ると、何してんのアンタと言いたげな顔でパンジーが私の手を強く握っていた。
「継承者の敵よ、気をつけよ！ 次はおまえたちの番だぞ、″穢れた血″め！」
ドラコの声が響いた。
冷水を頭からかけられた気分だった。
やっぱり、わからないのね、言ってしまうのね。
「私の猫だ！…お前だな、お前が私の猫を殺したんだ、お前が…」
フィルチの怒号が廊下に響いた。
「アーガス！」
そしてまたもやしわがれ声が廊下に響いた。
それはアルバス・ダンブルドア、校長先生その人だった。
校長先生と共にマクゴナガル先生、スネイプ教授もその場に駆けつけたようで、私の様子が気になったのか、教授の視線が私に向いていた。
「アーガス、一緒に来なさい。ポッター、ウィーズリー、グレンジャー、君たちもおいで。」
マクゴナガル先生、スネイプ教授、校長先生がグリフィンドールの3人とともに廊下の奥へ消えていく。
『パンジー、ごめんね。』
私は掴んでくれていたパンジーの手をやんわりと退けた。
そして、私はドラコに向き直る。私に気づいたドラコは顔を少しだけこちらに向けた。
手に汗が滲んで、唇が震えた。
私がしようとしてることを読み取ったのか、ザビニは目を細めた。
『差別用語を吐くのは、やめて。これ以上、私を失望させないで。』
周囲のスリザリン生にしか伝わらない程の小さな声で私の本心をうちあけた。
そのまま、ドラコの顔を見ることをせずに、私もその場にいました、と校長先生に訴えた。
教授は何か言いたげな顔をしていたが、すべて見ないふりをして、校長先生の後に着いていった。
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マニ。(プロフ) - 猫田さん» ✉️。わかりました！これからも更新応援してます！ (1月5日 15時) (
レス) id: b32654e3a5 (このIDを非表示/違反報告)
猫田(プロフ) - マニ。さん» ありがとうございます！お気持ちは大変嬉しいのですが、今はこちらの作品の更新に集中したいと思っているので失礼ながら遠慮させて頂きます;; ですが、お話したいと思って下さって凄く嬉しかったです！ありがとうございます (1月5日 15時) (レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
猫田(プロフ) - もちもちさん» ありがとうございます！亀更新ですが、よろしくお願いします (1月3日 4時) (レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
もちもち - とっても面白いです！作者様のペースで更新頑張ってくださいね！ (9月18日 15時) (レス) id: c72e216da9 (このIDを非表示/違反報告)
猫田(プロフ) - 箱さん» こちらこそ、読んで頂けて嬉しいです！ありがとうございます (2023年2月25日 14時) (レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫田 | 作成日時：2023年2月9日 21時
