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その日はお祭り騒ぎだった。私達の中だけでにはなるけど。
ドラコがシーカーに選ばれたことを皆で喜び、また、彼自身は先輩から期待の声を受けていた。
祝いの声を一斉に受けるドラコはこれまでに見た事ないくらい笑顔で、少し恥ずかしそうにはにかんでいた。
次の日、早速クディッチの練習をするようで、私はパンジーに半分引きずられる形でその練習に同行していた。
私の腕を引くパンジーは傍目絡みても上機嫌なことが分かる。
「そういえば、校長の呼び出しはどうだったのよ」
『ん？ああ、まあお叱りでは無かったかな』
「ふうん、そう。何よつまらないわね」
『心配ありがとう、パンジー』
「しし、心配なんかしてないわよ！」
顔をかあっと赤くさせてパンジーは歩くペースを少し早めた。私はそんな彼女に微笑みながら、私は彼女と手を繋ぎ直した。
そうして私達がじゃれあっていると、前に居たスリザリンのクディッチチームの皆がピタリと足を止め、前の方で何やら騒ぎが始まっていることがわかった。
私とパンジーは顔を見合せた。チームの先頭の方へ私達は向かうことになった。
先頭で見たものはある程度予想通りのものだった。
グリフィンドールのクディッチチームの先頭に、ハーマイオニー達がおり、スリザリンチームの先頭にはドラコがいた。主にその3人組とドラコとが口論になっているようだった。
そして聞こえた。聞こえてしまった。
「少なくとも、グリフィンドールの選手は、誰一人としてお金で選ばれたりしてないわ。こっちは純粋に才能で選手になったのよ」
「誰もおまえの意見なんか求めてない。生まれ損ないの″穢れた血″め」
パンジーを含めたスリザリン生がそれを聞いて笑う中、私は真一文字に口を結んだ。ドラコが純血主義を幼い頃から刷り込まれてきたのは知っている。ポッターたちが嫌いなのも知っている。
どこか私は、普段のドラコと接していて、油断していたのかもしれない。差別的な言葉を放ったドラコに対して、失望に近い感情を抱いていた。きっと、周りの反応を見るに、私が異常なのだろうが。
ハーマイオニーはその言葉を聞いて深く傷ついており、ウィーズリーはマルフォイの顔に杖を突きつけ呪文を放った。
だが、呪文は逆噴射され、ウィーズリーはナメクジを吐いた。
それを見てスリザリン生はまた笑う。
どうすることも出来ないこの感情をただ収めることしか出来ずに、今も何も出来ずに立ち尽くしている自分に腹が立った。
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マニ。(プロフ) - 猫田さん» ✉️。わかりました！これからも更新応援してます！ (1月5日 15時) (
レス) id: b32654e3a5 (このIDを非表示/違反報告)
猫田(プロフ) - マニ。さん» ありがとうございます！お気持ちは大変嬉しいのですが、今はこちらの作品の更新に集中したいと思っているので失礼ながら遠慮させて頂きます;; ですが、お話したいと思って下さって凄く嬉しかったです！ありがとうございます (1月5日 15時) (レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
猫田(プロフ) - もちもちさん» ありがとうございます！亀更新ですが、よろしくお願いします (1月3日 4時) (レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
もちもち - とっても面白いです！作者様のペースで更新頑張ってくださいね！ (9月18日 15時) (レス) id: c72e216da9 (このIDを非表示/違反報告)
猫田(プロフ) - 箱さん» こちらこそ、読んで頂けて嬉しいです！ありがとうございます (2023年2月25日 14時) (レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫田 | 作成日時：2023年2月9日 21時
