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私が目を開けると、隣には母がいて、私の頭をそっと柔らかく撫でてくれる。反対側には父が居て、私に声をかけるのだ。
「ほら、起きて。」
母の綺麗な髪が朝日に照らされて輝いた。それに眩しさを感じながら、私はベッドから起きる。
幼少期はいつもこうだった。
こんな朝を過ごして、たまに外へ出かけて、夜はまた共に眠る。
でも、何時からだったろう、母は私の寝ている間に出かけることが多くなり、父は外へ出かける回数が増えた。
__ああ、頭が痛い。親の事なんか今更思い出したくもないのに。
そう思えば、がらりと場面が変わる。
そこは会食の場だった。これは、5歳頃の記憶だ。
そういえば、会食の時はいつも父が一緒で、母は顔を出したことがなかった。それに、会食の際私を送り出す母は心配そうな顔をしていた。
会食の場は得意ではなかった。親がデスイーターという子が多い中、私の父は闇払いで、母は主婦というスリザリンの中では珍しい構成だったから、肩身の狭さを感じていた。
しかし、周りの貴族達は私に好意的に接した為、子供ながらに違和感を感じた。
それに、子供は純粋に私と仲を深めたがる視線を送っていたが、その子の親らは私を値踏みするような視線を送っていた。
そしてまた場面が変わる。
私は泣いていて、母はそれを一生懸命なだめていた。ああ、これは確か6歳頃。
その時は特に酷く泣いていて、その悲しみに伴って、自分の中で魔力の昂りを感じ、幼い頃の私はそれを解放した。
何かが弾けるような心地の後、自分の目の前を見ると、家の中に大きな地割れが出来ていた。母はそれに酷く驚いた後、大丈夫よと優しく笑った。
そして、私の頭を撫でて、何かを小さく呟いた。
それから、私の魔力が暴走することは無くなった気がする。
そうしてまた、場面ががらりと変わる。
それは両親が死んだ後に参加した会食パーティ。
誰もが私を気遣ったが、その中でも値踏みの視線を送っていた大人達は私を親切に扱った。そんな大人に習い、何人かの子供でさえも私に親切にした。
ああ、でも確かそんな中、私と同じ顔をしている人を見つけた気がする。1人にして欲しい、でもそれは叶わないと諦めている人を。
確かその人は銀色の長い髪を無造作に垂らし、壁にもたれかかって必要以上に人と話すことはしなかった。そこで、私はその人物が自分の友人の中の一人だと言うことを思い出した。
それは、セオドールだった。
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マニ。(プロフ) - 猫田さん» ✉️。わかりました！これからも更新応援してます！ (1月5日 15時) (
レス) id: b32654e3a5 (このIDを非表示/違反報告)
猫田(プロフ) - マニ。さん» ありがとうございます！お気持ちは大変嬉しいのですが、今はこちらの作品の更新に集中したいと思っているので失礼ながら遠慮させて頂きます;; ですが、お話したいと思って下さって凄く嬉しかったです！ありがとうございます (1月5日 15時) (レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
猫田(プロフ) - もちもちさん» ありがとうございます！亀更新ですが、よろしくお願いします (1月3日 4時) (レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
もちもち - とっても面白いです！作者様のペースで更新頑張ってくださいね！ (9月18日 15時) (レス) id: c72e216da9 (このIDを非表示/違反報告)
猫田(プロフ) - 箱さん» こちらこそ、読んで頂けて嬉しいです！ありがとうございます (2023年2月25日 14時) (レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫田 | 作成日時：2023年2月9日 21時
