何も知らない。 fkr side ページ29
今日は撮影もあるということで、昨日に引き続き大体のメンバーが揃うことになっていた。
デスクで記事を確認したり、今日の問題の最終確認をしたり、編集をしたり…
それぞれが集中し仕事を進める静寂な空間を割いたのは2人の声だった。
伊「なー川上、Aいつ来るのー」
須「ねー河村さん、俺のかわいい妹はいつ来るのー」
2人が同じタイミングで同じ場所で言い出したもんだから、さすがに笑いを耐えられなくなった。
川「いや、知らないですよ。学年違うし授業も今んとこかぶってないと思うし。」
河「いや、須貝さんの妹じゃないですよ。僕の助手です。」
河村の指摘がずれまくってることは一旦置いておきます。
まだ来てないメンバーは山本と、見学予定のAちゃん。
さっき山本からあと10分でつくと連絡があったから、そろそろ着くだろう。
相変わらず2人はブーブー言い続けてる
川「そんなに言うなら本人に連絡すればいいじゃないですか。」
伊「俺、Aのline知らねぇもん…ていうか、お前ら全員知らないだろ?」
河「今日来るというのも昨日決めたことだしな。」
伊「あの場で連絡先聞いとけばよかった…そしたら俺はAの最初の男になれたのに…」
「語弊のある言い方をしない。」
伊沢の頭に一発チョップをお見舞いして、空になったコップをキッチンに持って行こうとした。
こ「あ、じゃあ僕聞きますよ。」
こうちゃんがおもむろにカバンから携帯を取り出した。
全員の視線がこうちゃんに集まる。
須「こうちゃん…Aちゃんのline持ってるの…?」
こ「え?あ、はい!昨日帰り道でいろいろ話してたらそんな流れになって…って、あ。」
須貝さんと伊沢はその場で硬直。
顎外れるんじゃないかってくらい口が開いちゃってる。
というかこうちゃん意外とちゃっかりしてるな。
川「昨日2人で帰らせるの失敗したな…」
ボソッと呟いてるのちゃんと聞こえてますよ、川上さん。
まぁ僕も同意見なんだけどね。
こうちゃんは2人に胸ぐらをつかまれ、半泣き状態。
須「お前いつの間にそんなことになってんだよ!」
伊「そうだよ!普通編集長の俺に許可取ってからだろうがよ!」
こ「そ、そんなの知らないですって!!河村さーん!!助けてください!!!」
河「Guilty.」
こ「うええええええええええ!?」
うん、今この場にこうちゃんの味方してくれる人はいない感じだね。
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おいら。(プロフ) - あかねさん» ありがとうございます!実は自分も結末は探り探りでして...!ぜひこれからも楽しんで頂けるとありがたいです!ご愛顧のほどよろしくお願いします!! (2019年8月28日 17時) (レス) id: bd7a0fa47b (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - どうなっていくか気になります。、河村推しとしては最高でした!儚い感じも含めて河村さんなんですよね (2019年8月28日 10時) (レス) id: bdb71ec1a3 (このIDを非表示/違反報告)
おいら。(プロフ) - 晴夜さん» ありがとうございます!Pコンビの友情にはいつも感動しております…!自分の作品でそれが伝えられるよう精進敷いてまいります!更新ペースも落とさないよう頑張りますので、これからもご愛顧のほど、よろしくお願いします! (2019年8月26日 22時) (レス) id: c936dc85f7 (このIDを非表示/違反報告)
晴夜 - 初コメ失礼します!此方河村さん推しなもので…!pコンビの愛を感じますね…はい!これからも楽しみにしてるので自分のペースでがんばって下さいね!応援してます (2019年8月26日 21時) (レス) id: 58376c201f (このIDを非表示/違反報告)
おいら。(プロフ) - grayさん» ありがとうございます!!!これからもご愛顧のほどよろしくお願いします! (2019年8月26日 17時) (レス) id: bd7a0fa47b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おいら。 | 作成日時:2019年8月19日 10時