握手から始めましょう。 fkr side ページ22
『…よろしくお願いします。』
透き通るような声は一言そう告げた。
伊沢の手を恐る恐る握る彼女は、先ほどまでの堂々とした姿とまた違うものに見えた。
まるで何かに必死につかまって、何かを信じようとしてるかのように。
クイズ中や、玄関で迎え入れた時の彼女は、まるでただの人形のように感情が読み取れなかった。
目の前にいる彼女は、さっきよりもよっぽど人間ぽくて、どこか愛おしくも思えた。
伊「……っ!!」
須、山「「いやったあああああああああああああ!!!!」」
「こらこら!ご近所迷惑になるでしょ!!」
河「QuizKnock初の女性ライターといったところか」
川「あれ?伊沢さん固まってません?」
川上の指摘で全員が伊沢を見る。
喜びのあまりか、笑ってんのか何なのかわからない表情で固まってる。
彼女の手を握ったままで。
相当嬉しいんだろうな。まぁ、ずっと探してたもんね、彼女のことを。
山「伊沢さん!!大丈夫ですか!?」
須「はーい、お客さーん、握手は3秒までですよー」
アイドルの握手会のように、須貝さんが無理やり伊沢を引きはがす。
伊「…!!!ご、ごめん!!その、えっと、本当にいいの!?」
『は、はい…。でも自分、日頃からクイズとかまったくやらないので、足手まといになるかもしれませんが…。』
伊「そんなことないよ!!わからないことがあればいつだって俺が教えるよ!」
伊沢は離した手をもう一度握り、ぐっと距離を詰めた。
さすがにこれには驚いたのか、微笑むだけだった彼女も顔が赤くなった。
「ほーらまた!困らせちゃダメでしょ!」
僕は伊沢の手を離し、彼女との間に適度な距離を作り、ソファの後ろから身を乗り出す。
「伊沢だけじゃなくて、僕たちもちゃんとサポートするからね。」
『はい…よろしくお願いします。』
彼女は可笑しいそうに笑い、綺麗な瞳で僕たちのことを写した。
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おいら。(プロフ) - あかねさん» ありがとうございます!実は自分も結末は探り探りでして...!ぜひこれからも楽しんで頂けるとありがたいです!ご愛顧のほどよろしくお願いします!! (2019年8月28日 17時) (レス) id: bd7a0fa47b (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - どうなっていくか気になります。、河村推しとしては最高でした!儚い感じも含めて河村さんなんですよね (2019年8月28日 10時) (レス) id: bdb71ec1a3 (このIDを非表示/違反報告)
おいら。(プロフ) - 晴夜さん» ありがとうございます!Pコンビの友情にはいつも感動しております…!自分の作品でそれが伝えられるよう精進敷いてまいります!更新ペースも落とさないよう頑張りますので、これからもご愛顧のほど、よろしくお願いします! (2019年8月26日 22時) (レス) id: c936dc85f7 (このIDを非表示/違反報告)
晴夜 - 初コメ失礼します!此方河村さん推しなもので…!pコンビの愛を感じますね…はい!これからも楽しみにしてるので自分のペースでがんばって下さいね!応援してます (2019年8月26日 21時) (レス) id: 58376c201f (このIDを非表示/違反報告)
おいら。(プロフ) - grayさん» ありがとうございます!!!これからもご愛顧のほどよろしくお願いします! (2019年8月26日 17時) (レス) id: bd7a0fa47b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おいら。 | 作成日時:2019年8月19日 10時