マフィアな私達の同居生活【中原中也】

就寝前の静かな時間 ページ23

順番にお風呂に入った。シャンプーは勿論中也の。爽やかな香りはたまに中也からするのと同じ。

そして今日買ったばかり、結構悩んだ結果の赤のギンガムチェックのパジャマ。
大体いつもネグリジェだったりするけど、流石にそのタイプは止めた。

一方で中也はラフだけどお洒落なプリントのTシャツに短パン。長い付き合いでも中也のこういう姿は始めて見る。でも矢張基本的に彼はお洒落だ。

「Aらしい寝間着だな」

「中也こそお洒落」

「それ太宰に言ってやれ」

「ふふ」



ふかふかのソファに沈む至福の時。
やっぱり中也の家素敵。

「はあー気持ち良いぃ」

「なんつー声出してんだ」

と言いながら中也も私の隣にどかっと座って脱力。何だか近い、距離が。寝間着だからそう感じるのか、それとも。


「A」

「なあに？」

「明日アジトを叩くことになった」

「そう。…頑張ってね」

「ああ。だから明日の晩飯は肉がいい」

「肉ね、分かった。任せて」

日付が変わろうとしている。私が淹れた紅茶を飲みながら、ぼんやりと、ぽつぽつと語る。

「私、本当に明日休みなのよね」

「ああ、本当だよ」

「じゃあ色々と買い出ししようかしら」

「なら部下呼んで車出して貰え」

「はあ？駄目よ。只でさえ書類押し付けてるのに」

て言うか本当に何で私を休みにしたんだ、首領。書類は任せて下さいという旨のメールが先程部下から届いてはいたけど、それでもやはり申し訳ない。

「ならタクシーか？」

「贅沢よ。地下鉄と徒歩で行くわ」

中也がふっと笑った。

「手前らしい」

「当たり前よ」


＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

中也が何を着て寝るかは結構悩みました。
結局お洒落(だと私は思っている)Tシャツに。

太宰はああ言ってますが
私は基本中也はお洒落だと断言します笑

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