助けなきゃ ページ11
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私が上空に飛び上がった瞬間目にしたのは、物間くんと黒い何かに全身を覆われた緑谷くんだった。
緑谷くんの個性？
…違う。
緑谷くんが苦しそうな顔してる…。
「逃げて！！」
と叫ぶ緑谷くん。
その瞬間黒い何かが辺り一面を攻撃した。
間一髪で避ける物間くん。
そして力に引っ張られるように壁に激突する緑谷くん。
力を抑えられてない…。
助けなきゃ！
そう思うのに、足が竦む。
そしてまた力は溢れて、味方の方へと向かっていく。
それに引っ張られる緑谷くん。
「止まれ…止まれ…！」
と緑谷くんの声が聞こえる。
私は震える膝を叩いて全速力で飛んだ。
そして緑谷くんに手を伸ばして抱きついた。
「緑谷くん…大丈夫。
大丈夫だから…落ち着いて！」
という私の言葉に
「止めっ…られない！」
と答える緑谷くん。
緑谷くんの意思じゃない！！
何か…いい方法は…。
考えろ、考えろ…。
そして視線の先に心操くんを捉えた。
私は全力で
「心操くん！
洗脳を！
緑谷くんを、止めてあげて！！」
と叫んだ。
お願い…心操くん…！
そして心操くんはマスクを外すと
「緑谷ぁ！！
俺と、戦おうぜ！」
と言った。
その言葉に
「んん…ぉお、応！！」
と緑谷くんが答えた瞬間、暴走した個性はピタっと止まった。
そして黒い何かは緑谷くんの体に戻っていった。
「緑谷くん！！緑谷くん！！」
と呼びかけながら両肩を叩いて洗脳を解くと、緑谷くんは正気に戻った。
「大丈夫！？」
という私の言葉に
「星宮さ…離れて、危ないよ！！」
と言った。
いつもの緑谷くんにホッと胸を撫で下ろす。
「心操くんの洗脳で収まったんだよ。
何ともない？」
という私の質問に
「…星宮さん、傷がっ！
ああ、何てことを…。」
と緑谷くんが答えた瞬間
「え！？
まだ終わってないんだけど！！」
と物間くんが飛びかかってきた。
物間くんの攻撃を緑谷くんはかろうじて避ける。
そして私は、アルタイルで物間くんに向かって速攻を仕掛ける。
が、その瞬間鉄の塊が飛んできて物間くんを捕らえる事はできなかった。
「三人とも大丈夫？
何今の？」
と現れたのは柳さん。
「ナーイス、ポルターガイスト！」
と物間くんが答える。
そして、庄田くん、小大さん、お茶子ちゃん、三奈ちゃん、峰田くんと次々に集まってくる。
皆、集まった！
こうなったら乱戦だ！！
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九音(プロフ) - ルルさん» ルルさん、コメントありがとうございます。そう言っていただけてとても嬉しいです！ここまで読んで下さって、感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました！ (2021年2月18日 0時) (
レス) id: ba7cd0b894 (このIDを非表示/違反報告)
ルル(プロフ) - 面白い小説を有難うございました。終わってしまうのが惜しいですが、完結おめでとうございます。 (2021年2月18日 0時) (レス) id: f019f9d1e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：九音 | 作成日時：2021年2月12日 21時
