とある人魚の百年恋歌 ページ18
「人魚は５００年の時を生きる。人間の一生は私たち人魚にとって一瞬であることをわすれていたわ…」
ロミアは伏せ目がちにそう言った。
私がここにたどり着いたときには、時間はかなり遅くなっていた。なので、ロミアとキナイのことについてあまり触れることはなくここまで来てしまったわけで。うぅっ、一歩どころか五千歩くらい遅かったよ……。
にしても、よく話を聞けていなかったからかロミアの心情は察しきれない。
「イレブンさん、最後まで私のわがままにつきあってくれてありがとう。お礼の品は白の入り江に置いておきました、直接渡せなくてごめんなさいね」
「え？あっ……そんなこと」
勇者さまが言葉を紡ぎ終える前に、ロミアは「私、もう、いくわ……」と、薄氷のように透明なヴェールを被った。
そして、彼女は悲しげな歌を口ずさむ…。
その人魚のとろけるような声は、彼女の長年の寂しさがまるで全部溶け込んだかのように浜辺の木霊となった。
「私が人間だったら…キナイと共に生きられたのかしら」
ロミアの声は、彼女の姿と共に泡沫となって海の中に消えてしまった。ロミアにとっては、こんな悲しい結果になるより、愛しい想い人をずっと待ち続けている方が良かったのかな……。
ロミアのいなくなった海には、ただひとつ、薄氷のような薄いベールがぽつんと浮かんでいた。
＿＿＿キナイ。私はいつまでもここであなたを待ってるわ。
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リリィ - 続き気になります。続編をどうかお願いします！ (2019年1月11日 20時) (
レス) id: 401a5e74b1 (このIDを非表示/違反報告)
あいにゃん(｡ｰωｰ｡)(プロフ) - パイソンさん» うんっ…！！お婆ちゃんになっても！ずっと待ってる…！！← (2017年8月26日 15時) (レス) id: f3a61665cb (このIDを非表示/違反報告)
パイソン(プロフ) - ンもう、そうやってテンション上げさせるんだから。w待っててくだせえww (2017年8月26日 15時) (レス) id: dee72be6ca (このIDを非表示/違反報告)
あいにゃん(｡ｰωｰ｡)(プロフ) - パイソンさん» やだもうそんなこと言って上手いw期待して待ってるww (2017年8月26日 15時) (レス) id: f3a61665cb (このIDを非表示/違反報告)
パイソン(プロフ) - お世辞などではありませぬ。そんなことないですよ…ドがつくほどの下手っぴですw (2017年8月26日 15時) (レス) id: dee72be6ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あいにゃん(｡ｰωｰ｡) | 作成日時：2017年8月21日 18時
