【CS集】本能的ロマンティックビースト【ねこうさぎ】で作成 (ページ9)

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ちなみに家族のなかでは彼のみ日本国籍を取得しており、やや片言とはいえ日本語を話すことが出来るのも彼のみである。一族としては遠く海に囲まれた北の島国アイルランド…の近海出身。この国に来てからそこそこの年月が経っているにも関わらず、この国で主に使用されている共通語にして母語…日本語はやや片言気味である。そのため生徒達から授業中に時たまイントネーションの違いや使用した単語の意味の違いなどを指摘されている。付き合いの長い同僚曰く、最初は彼は日本語を話すことが出来なかったため、筆談しなければお互いの意思疎通をすることが不可能だったそう。彼の授業は学内随一の難関講座(日常英語+英語での生物学専門用語の履修必須)として有名だった。英語は母から習ったものの、母の使用している英語がイギリスのものではなく、アイルランド英語…しかもやや古いものであることから、最近はやや解消されつつあるが未だにところどころ訛っている。

世話好きで理知的、穏和で物静かな彼だが実は元ヤンである。ヤンキー時代はなかなかにヤンチャをしていたようで、種族的にも実力的にもそこそこ名が知れ渡っていたらしい。だが、ある日妹の一人が彼と敵対していたチームのメンバーにストーカー被害にあった挙句暴行されかけたという事件が起き、それを切っ掛けに、そういった世界との繋がりを一切合切断った。ちなみに伴侶とはヤンチャしていた時代からの仲であったらしく、その分両者ともに互いへの信頼、もとい、依存度が高かった。当時は「お似合いの二人」として評判だったため、番になり、結婚したことを両者の当時の職場先の人々や親戚一同からも祝福されたが、この依存度の高さが、のちに彼が精神的に不安定になっていく要因となってしまったというのはなんとも皮肉なものである。

学園では生物学やそれに関する学問(生態学、自然科学、地学などなど)を教えている。知能が高い種族を祖先に持つだけあり、博識。普通ならば大学教授や研究者などになりそうな人物だが、本人が嫌がったとか、何とか。授業内容は特に変わったところはないが、動物の生態や身体的な特徴などの内容を話す際に、彼から時々さらっと、まるで天気はどうですか？と聞くようなテンションで発せられる「あ、これ先生食べたことありますね。量はそこそこありましたが、まぁ美味しくはなかったですね。」「あ、先生これ食べたことありますよ！量はありませんでしたが、なかなか美味しかったんですよねぇ。」

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