過去編 ちょいグロかも。 ページ7
私は親から愛された事がない。
だから愛とか愛情表現?ってやつも分からない。
6年生くらいの時に気づいたんだ。私の親は異常なんだって。
それは私が8歳の時。
私には弟がいたの。5歳年下。
その日は弟と外に遊びに出かけてた。いつも山のほうに行って魔法で遊んでたの。私の魔法は、"アクアリウム"。
水や魚を操ったりできるの。そして弟は、"メモリー"。
記憶操作系。
私と弟には壁があった。親によって作られた壁がね。
弟と私は両方二本線なんだけど、戦うとなると弟の方が能力的に有利。だから、弟が生まれてからは親は弟に付きっきり。私と会うのはご飯の時くらい。弟と遊ぶのが許されてるのは2週間に1〜3回くらいしか無くて、だから、私は弟が楽しめるよう、全力を尽くした。
その日はいつも通り山で遊んでた。その日はとっても暑かったから私の魔法で涼しくしてあげた。たった一人しかいない私の弟だから。大切にしないといけない。そう本に書いてあった。
だから、いつも危なくないように周りには水を張ってた。
でもその日は魔法で遊ぶんじゃ無くて鬼ごっこしてたの。それが後に事故に繋がるなんて誰も思わないもんね。私が鬼で十秒数えた後に走り出した。その二分後くらいかな?
突然バチャッっと何か鈍い音と一緒に鳴った。
その瞬間嫌な雰囲気と冷や汗が止まらなくなった。
急いでその場所に向かうと水が綺麗な赤に染まってた。水だからかな、どんどん赤色が広がっていくのが見えた。
怖くて仕方がないが、産まれたての子鹿の様な足でその崖の下を見た。そしたら弟が棘に刺さっていた。まだ意識があるようで水の中で何か叫んでいた。私は急いで水を消し息ができるようにした。水を触れさせてしまうと更に血が出てきてしまう。魔法で棘を折り、弟に刺さった状態で病院へ急いだ。
血は出続け、時間が経つ度に冷や汗が止まらなくなる。
急いで行きたかったから最短ルートの山道を進んで行った。そして、弟が急に何か小さく呟いた。
弟(ー。)
『ごめん、!もうすぐ着くから…お願い、もうちょっとだけ待って…』
気づいた時には涙が出てた。ボロボロと崩れ落ちる涙に私より弟の方が辛いんだから。私が泣いても無駄なんだからと心の中で言い聞かせた。
弟(…お前が…お前が…こうなれば良かったのに…!!)
そう、か弱くでも何処か怒っているような声色で言われた。
『…え、?』
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文字数め…
次も過去編です。その次は反応集2回連続にしますので…
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作者名:ruka | 作成日時:2024年3月30日 1時