革命の光 4【サボ】 (ページ3)

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危険な出会いページ3

狭い道を進む。

最初は確信があった。
自分の力を過信した驕りからくる確信。

今までこうして失敗したことはなかったし、
そうするのが最適であると疑いもしなかった。

途中からおかしいと思い始めた。

最初は甘い香りがした。

今まで嗅いだことのないような、花の香り、チョコレートの香り、香水の香り、それらとは全然違う。甘い香り。

声も聞こえるようになった。

楽しい笑い声。泣き声。苦しんでる声。
また、笑い声。

懐かしい。どこかで同じ声を聞いたことがある。昔の事で思い出せないけど。

ここで引き返せば良かったのに、私の体は勝手に動いてく。上手く考えられなくなった。

暗い夜の細い道を歩いていたはずなのに、いつの間にか明るくてカラフルな道を歩いてる。

戻らなきゃいけないのに体が言うことを聞いてくれない。

完全に体が自分の意思で動かせるようになったのは変な部屋に着いてからだった。

子供部屋みたいな部屋。

誰もいない。

いつ建物に入ったのだろうか？

自分の記憶が取り戻せない。

失踪している人達は私のようにここに来たのか？

注意しないといけないのに、この部屋はなぜか安心感がある。

改めて部屋を見回すと、普通の子供が使うには広すぎると思う。

革命軍の幹部の一部の人に与えられている執務室と同じくらいの大きさだから、かなり広い。

私はふらふらと無防備に歩き回る。

「この部屋は気に入りましたか？」

小さい男の子の声が聞こえて振り替えると、ドアの付近に金髪の7、8歳くらいの男の子が立っていた。

『貴方は誰？
私はどうしてこんなところにいるのかしら？』

敵だと思えないような少年が入ってきて、疑うという事がますます出来なくなる。

おかしいと思わなければいけない状況なのに。

「私はユダ・クーパと申します。
お久しぶりです。

革命軍のお嬢さん。」