革命の光 4【サボ】 (ページ13)

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過去編見習い戦士ページ13

Sabo side

「まっ、せいぜい頑張れば。」

「何それ。嫌な言い方。」

「今そんなこと考えても仕方ないだろ？
俺達ミナライなんだからさー。」

俺は全然認めてないけどな。

もっと任務に行って、経験を積んで、強くなりたい。

なにより世界を見たい。

「そうなんだけどね。でも、一ミリくらい希望があるんだよ。だってこの前さ……。」

「この前？」

「ほら、２ヶ月くらい前。
名前はなんて言ったっけ？
14歳の女の子が幹部になったんだよ。」

驚いて海を眺めていたがコアラの方を見る。

コアラは驚いたでしょと言わんばかりに胸を張った。何故コアラが胸を張るのか分からないけど、正直面を食らった。

同期の中では足並みを揃えていて、俺やコアラの歳で見習いでも任務に出られるのは珍しい。

明らかに先を進んでいると思っていた。

「あー、ショック受けてる。仕方ないよ。
その子凄い強いらしいし。」

「俺よりもか？」

「何バカなこと言ってんの。
幹部になるってことは強いんでしょ？
ドラゴンさんのお気に入りらしいよ。」

ドラゴンさんのお気に入りという言葉がかなり胸に刺さる。

俺だって稽古を付けて貰っているし、認められているからこそだと思っていた。

俺はショックで項垂れる。

「元気出しなよ。サボくん！」

そう言ってコアラは俺の背中をバシバシ叩く。

「サボくんだって私達の中だと強いんだからすぐ追い付けるって。勿論、幹部になったらなったで大変だろうけどね。」

「どういう意味だ？」

コアラの言葉に若干変なニュアンスが含まれていることに気付き、尋ねる。

「うーんとね。私も詳しくは知らないけど……。
あっ、ジョーさん！」

コアラが近くを通りかかったジョーに話しかける。ジョーは俺達を見るとニヤニヤしながら近づいてきた。

嫌な予感がする。