革命の光 4【サボ】 (ページ14)

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過去編幹部になった少女ページ14

Sabo side

「こんにちは。ジョーさん。」

悪役よりのゲスい笑みを浮かべながら近づいてくるジョーにコアラは爽やかな挨拶をする。

ジョーは俺に近づくやいなや、俺の首に腕を回し、ヘッドロックをかける。

俺は意識を落とさないように首と腕の間に手を挟んで対抗する。

「ん、なっ、にすんだよ。ジョー！」

「ジョー先輩だろ？これ見よがしにイチャイチャしやがって。彼女と任務にこれるなんて幸せもんだな。」

ジョーがコアラに聞こえないように俺に耳打ちしてくる。

「どこまでヤったんだ？キスとか？
思春期真っ盛りだもんな、もう……」

「んな訳ねーだろ！ふざけんのも大概にしろ！
コアラとはそんなんじゃねぇって！」

「マジかよ。付き合ってなくていつもイチャイチャしてんのか？俺はてっきり……。」

最後まで言わず言葉を濁らせる。
最近はこういう話も多くなった。誰が好きだとか、付き合うとか。経験がどうとか。

何をそんなに騒いでるのかが分からない。

そういう態度を見せると淡白だと言われる。

ジョーの腕が緩んだ隙に頭を抜いて距離をとる。その間もコアラは仲がいいねと言いながら笑っていた。

「ねぇ。ジョーさん。この前幹部になった女の子の話を聞かせて欲しいんだけど。」

「ん？あぁ、あの姫さんのことね。」

「ヒメサン？お姫様なのか？」

「勿論本当のお姫様って訳じゃないけど、
幹部の皆さんがそう呼んでるからな。
そのまま広まったみたいだ。」

「それでそれで？」

「黒髪で顔も整ってるし、大人びてるから正に遠方の国の姫君って感じでさ。あれは成長したらモテモテだわ。」

ジョーは何を思い出しているのか、顔をとろんと赤く染めながら話続ける。

それはお前の主観だろ。
もっとましな情報はないのか？