彼等の気になる反応集

短編集3 綾里真宵 ページ12

『それでね、ナルホド君が……』

「ふふ、そんな事があったの?」


『ね、ね、あそこ怪しくない?』

「確かに……ちょっと探してみる?」


いつも私の話を優しく聞いてくれて、私のわがままを受け入れてくれるAちゃん

Aちゃんは私と違って、おしとやかで、綺麗でお姉ちゃんみたいな大人な人。私はそんなAちゃんが大好き

「ねぇ、ちょっとだけ相談したい事があるんだけど……」

『どうしたの?Aちゃんの為なら何でも聞くよ!!』

「あのね……“好きな人”が出来たの」

『え……』

Aちゃんは恥ずかしそうにそう言う。Aちゃんに好きな人……?誰??モヤモヤする………好きな人が居るなんて…認めたくない

『す、好きな人が居るの?ね、その人ってどんな人?』

「えっとね……その人はいつも明るくて、子供っぽいっていうか………」

明るい顔でどんな人なのかを聞くけど平常心なんて保てない。心のモヤモヤがどんどん広がっていく

「……………」

『……?どうしたの?』

「その、好きな人はね……女の子なの。同性で…女の子を好きになるって、変……かな…?」

顔を俯かせるAちゃんを見るのは辛い。私はモヤモヤを心に閉まって頑張って励ます

『変じゃないよ!!同性愛…?って言うんだよね。私は別に性別なんて関係ないと思う!!』

「……なら…良かった………あのね、私の好きな人は…真宵ちゃんなの…!」

『えっ………わ、私……?』

Aちゃんが好きなのは……私…?ナルホド君や、ミツルギ検事じゃなくて??

「だから……その、付き合ってください!!」

『……!わ、私も…!!ずっと前からAちゃんが好きだよ!!』

あまりの嬉しさに涙が出てくる……良かった…Aちゃんが好きなのは……私なんだ。私も大好きだよ……Aちゃん。


私はAちゃんを抱きしめた

短編集4 王泥喜法介→←短編集2　御剣検事

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