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二話 ページ2
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なぜ私だけが助かったのか。
呑気に遊びにいっていたのだ。学校でできた友人と共に。
遊びから帰った時にはもう、自分の居場所はなくなっていた。
オマケに、その数日後太宰が失踪した。
その太宰が探偵屋に入るまでの二年間、私は独りだった。
何度も死のうと思った。だけど、死ねなかった。
「太宰、私と心中する気は」
「ないに決まってるでしょ鳥肌たった」
「それは申し訳ない。カイロをやろう」
「この時期にカイロは季節外れすぎない?」
「そうか?」
確かに今は七月間近。カイロはもう時期じゃないだろう。
「....で、どこに行くの?」
その言葉で、先程の緩い空気が一転した。
ピリと空気が固くなる。太宰の表情は真剣そのものだった。
それで、私が今太宰と一緒にいる理由を思い出した。
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作者名:涼風梓 x他1人 | 作者ホームページ:http://ukaitue
作成日時:2021年2月25日 15時