黒組にて5 ページ6
貴方side
鳰の誤解も解け(たのかは知らないけど)普通に皆でワイワイやっているところに兔角と晴ちゃんが帰ってきた。
「二人ともお帰り〜!」
と、元気な乙哉さん。
いいッスねぇ、この人がシリアルキラーとか誰も信じない気もしてきたッス。
「ただいま〜!乙哉さん!」
と、こちらも元気に対応する晴ちゃんに比べ……。
「……。」
静かッスね〜……。この人いずれ社会に出たらどうするんだ?こんな愛想無くて。
「とーかーく!笑顔!笑顔ッスよ〜!ウチみたいにニィーって!」
兔角の頬を引っ張り口角を釣り上げさせる……と同時に手を叩き落とされた。いった〜。
涙目で睨んでみると兔角は……威圧感満載で睨み付けてきていた。威圧感というより敵意、殺意ににてるけど。
「お前みたいな変な笑顔の奴に言われたくない。それと『さん』をつけろ『さん』を。」
……まさかこの人呼び捨てにして怒ってたんスか……流石器が小さいというか……。
これ以上無駄に怒らせる手もないので従うことにする。
「わかったッスよ〜。何もそんなに怒らなくても良いじゃないッスか。兔角さん〜。」
兔角side
私はその後、一ノ瀬達がいる輪には加わらず寮に帰る支度を始めた。
一ノ瀬が「兔角さーん!」と追いかけて来ているが気にしない。私は帰る。
貴方side
時計を見るともう下校してもいい時間だ。
見ると皆散り散りになって帰り支度を始めていた。
取り敢えずウチも支度をすることにする。
「さ、さようなら、です!Aさん!」
「さようなら、また明日な。」
柩ちゃんと千足さんが挨拶をしてきたので軽く会釈をする。
……よし、終わった。
「終わったんスか〜?なら一緒に帰ろーお兄ちゃん。」
終わった瞬間に鳰からのお誘い、タイミング狙ってやがったなこいつめ〜。
まぁ断る理由がない……というか寧ろこっちからお願いしたいくらいなので「喜んで」といい二人で教室を出た。
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桜 猫観(プロフ) - おぐスカリバーさん» コメントと誤字指摘ありがとうございます! うっかり名前ミスしちゃってましたね、後で直しておきます!ありがとうございます! (2014年5月31日 18時) (レス) id: fb0a827b48 (このIDを非表示/違反報告)
おぐスカリバー(プロフ) - 鳰の兄貴という設定が面白いです!
後、伊介様と春紀の字が伊助と晴紀になってます
これからも頑張ってください! (2014年5月31日 17時) (携帯から) (レス) id: 0b09cfbba0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜 猫観 | 作成日時:2014年5月13日 18時