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トリップ特典は32話目でした ページ40

あの人に会えず、barに通った。

自分だけでは、話せずとも行かなくてはならないと、俺の中の何かが使命感を感じて躯を動かした。

マスターは何も頼まない俺を見兼ねてか、俺にも飲めそうなカクテルを教えてくれた。

飲むなと云わないのは、矢張り裏の世界だろう。

大人の振りをしてる子供…。

治兄に、お酒の事を咎められなくなっちゃったな…。



俺はまた猫を撫でる。

それ以外子供の俺が出来る事は無いのだ。


太宰「おや、もう来ていたのかい?」


大人未満がまた一人。


「嗚呼、なんだか癖になったみたいでね…」

太宰「ふふ、悪い子」


悪い子はどっちだ。

階段を降りる姿は、まるで物語の王子の様だった。
だが、それを相殺してしまう黒い、黒い外套に、木乃伊の如く巻かれた包帯だろう。

顔だけ見れば、少し、悪い顔をした王子なのだろうが。


太宰「嗚呼、今日は何だか三人…否、四人で集まれる気がする。」


治兄は、これまた手慣れた様に椅子に座り、渡された琥珀色のそれを持ち上げた。


「四人…って?」

太宰「嗚呼、まだ知らなかったね。」


口を付ける事もなくテーブルに置き、肘をついた。
グラスを指で弾いた。
氷と硝子がぶつかった。
高い音でからんとなった。

悪戯的なそれも、王子がやれば迚も絵になった。




織田「おお、二人とも来てたのか…。」


また一人、集まった。
これで、二人…否三人?


「俺はなんとなく…ね。」

太宰「此処に来れば、会える気がしたのだよ。」


俺はまた猫に手を伸ばした。

嫌な顔をしない、大人な猫だった。




また一度、からんと後ろでなった。







[カルー]

途中に付け足させて貰いました。

すみません。

特に変更はありませんが、時系列を直しました。

ニコタイの話は、この前の僕の話から一年後の話です(分かりづらい、自分勝手 御許し下さい)

もう一つ二つ、更新します。

イメ画貰ったよ〜!→←トリップ特典は31話目でした



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ニコタイは単純おバカ(プロフ) - もちたぬきさん» いえいえ、宿題は覚えてる部分だけのだからもっとあったらごめんよ。゚ .(*`・∀・´*)゚ .゚ (2018年3月28日 12時) (レス) id: 3b443b51ba (このIDを非表示/違反報告)
もちたぬき - ニコタイ、お前なんていい奴なんだ・・・!宿題の件、有り難う('ω')ノ (2018年3月28日 10時) (レス) id: c83a6482c4 (このIDを非表示/違反報告)
ニコタイは毎日が寝不足(プロフ) - もちたぬきさん» そなんか、あ、宿題の範囲のはイメログにて(( (2018年3月27日 14時) (レス) id: 3b443b51ba (このIDを非表示/違反報告)
もちたぬき - あ、後宿題の場所が全然わからへんよぉ((パニック (2018年3月27日 11時) (レス) id: c83a6482c4 (このIDを非表示/違反報告)
もちたぬき - ニ、ニコタイ、今わいの小説がなんかおかしなことになっとるぅ((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル (2018年3月27日 11時) (レス) id: c83a6482c4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:カルー、ニコタイ x他1人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年2月24日 21時

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