風に吹かれて超えて行く (ページ17)

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別れと待って！？ページ17

忘れてしまったジュペッタに謝って、抱き上げた。
そして、都の門のところで、テウが寝ていた。

『もう、しっかりしてよ、時期部族長さん』

それから、

『みんなの事、宜しくね。テウ。』

テウのおでこに、こつりと自分のおでこを合わせて、言った。

立ち上がって

『行ってきます』

誰にも聞こえてないだろうけど、風の部族への挨拶
家族への挨拶。

「…いってらっしゃい」

起きてたんだ笑
ありがとう、返事をくれて。
頑張ってね、皆。

門を出ると、じいちゃんがハクに弓を向けてた…
えっ。

話が終わったんだろうか、弓を下げたじいちゃん。

話の邪魔は、したくないから、少し待ってみる。

終わったかな

『じいちゃん』

「おう、リノか、どうしたんじゃ。」

『私も、この都でるね』

「「「は？/え？」」」

『帰る方法を探しに行きたいの。』

「…また、手放すのか…。ああ、その為にここにいたのだから、いつ言ってくるのか、考えていたが、今日なのか…」

『うん、ハク達も出るようだからね』

「そうか…頑張ってこい。何時迄も、我らは味方じゃから」

『っありがとう！』

じいちゃんとも、別れの挨拶を済ませた後、夜が明けて朝日が昇っていた。

『ねぇ、ハク私もついて行って、いい？』

「あーダメだ」

やっぱダメか…

『わかった、"ヨナちゃんの護衛"頑張ってね～

行こっか、ジュペッタ』

〈ジュ！〉

「「ちょっと待って！/待った！」」