リヴァイと赤ん坊と... (ページ8)

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８話ページ8

「食べてません。早く行くぞって言われて...食べる暇がありませんでした。」

「じゃ、一緒に食べよう！って言っても、パンとスープ、蒸したお芋だけだけどね。」

そう言いながらテーブルの上に食事を並べ始めた。

「あ、あの...ハン〇さんは？」

「気にするな。あいつは研究に没頭すると飯を食うのを忘れる。」

「あ、はい。いただきます。」

エレ〇はパンに手を伸ばした。

他の皆もそれを見て食べ始める。

「兵長、紅茶がぬるくなりましたね。入れ替えましょうか？」

「あぁ、頼む。」
ペトラが新しい紅茶を入れてテーブルに置く。

「...。」
突然、赤ん坊の乗ってる膝が温かくなった。

「やられたか...。」
どうやらおむつから漏れだしたようだ。

「赤ん坊の着替えを出してやってくれ。」
泣き出した赤ん坊をペト〇に渡し、着替えに行った。

遠くに聞こえる赤ん坊の泣き声。

濡らしたタオルで足を拭き、急いで着替えを済ますと赤ん坊の元へ戻った。

ペト〇が半裸状態の赤ん坊と格闘しているのが見える。

「兵長、泣いて暴れて着替えさせられません～。」

「...代われ。」

ギャン泣きの赤ん坊の手を握り、頭を撫でながら「何を泣いてるんだ。」と話しかけた。

「ヒッ...ヒック...。」
赤ん坊は泣くのをやめ、俺の顔をじっと見つめる。

「な...泣き止んだ！兵長、すごいっすね！」

「うるさいぞ、エレ〇。ガキは朝から...」

「オル〇、あんたもうるさい...。」

泣き止んだ隙に肌着、ベビードレスを着せていく。

俺の顔を見て笑う赤ん坊。
「上出来だ。」と褒めてやると「あー。」と返事をした。

いくらガキが苦手な俺でも、ここまで懐かれると...さすがに可愛くなってくる。

(でもこいつは巨人の子...いつ俺達がこいつを殺す事になっても不思議はない。)

赤ん坊を抱き上げ、頭を撫でてやった。

「...兵長...また紅茶が...。入れ替えますか？」
赤ん坊を撫でている俺にまたペト〇が聞いてきた。

「あぁ、入れてくれ。」

「わかりました！」
冷めた紅茶の入ったカップを持ちながら返事をするペト〇。

グン〇達３人は馬小屋へ馬の面倒を見に出て行った。

俺が椅子に座ると欠伸をし、胸にもたれて顔を擦り付け出した赤ん坊。指を吸いながら眠りに落ちていく。

食べ終わった食器を下げながらエレ〇が「寝顔は天使ですね。」と笑う。

「こんなに可愛いのに...巨人になって暴れ出したら私達が...。」
カップをテーブルに置きながらペト〇が辛そうに言った。