リヴァイと赤ん坊と... (ページ48)

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４８話ページ48

「無理...してるよね？」
Aが俺の目をじっと見つめる。

その艶めかしさに思わず見とれてしまい、目が離せなくなった。

腰まで伸びた綺麗な黒髪、長いまつ毛、艶やかな唇、黒い瞳は俺を捉えて離さない。

俺は...その色香に惑わされたかの様にAの体に手を伸ばし、強く抱き締めた。

「パパ...？」
驚いた声を出すA。

「パパじゃ...ねぇだろ？」

「ダメ...やっぱりダメだよ。」
Aが首を横に振った。

「私と...私とそんな関係になったら、パパは白い目で見られる！何も悪い事してないのに...。そんなの...」

そっとAの口を唇で塞いだ。

「言いたい奴には言わせておけば良い...。お前は俺の事が好きなんだろう？」

「好...き...。」

「なら...俺の傍にいろ。ずっと一緒にいてやる。」

「ずっ...と...。」
Aは俯きながら呟く。

ほんの少し...その表情が暗いように見えた。

Aを抱き締め、また唇を合わせる。

「何処までも...ずっと一緒だ。愛してる...。」

幼かった頃の、まだベイビ...だった頃の姿が頭の中で浮かんでは消えていく。

あの小さかったベイビは今...女になって俺の腕の中に居る。

まさか、俺を愛してしまうとは夢にも思っていなかった。

(...今までで１番辛い命令だ、エル○○○。)

俺は天井を見上げながら、Aの背中を撫で続けた。