リヴァイと赤ん坊と... (ページ36)

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３６話ページ36

「ベイビ、私が誰だか...わかるよね？」
毛布にくるまり、ソファに座るベイビに問いかけたハン〇。

「うん、ハン〇...。」

「じゃ、じゃ...」
「おい、ベイビの顔色が悪い。エレ〇も巨人化の後は体が辛そうだった、休ませてやれ。」

「そ、そうだね。ベイビ、私のベッドで休むかい？」
ハン〇が自分のベッドを指さしながら聞く。

「うん、眠い。」
ベイビはベッドに横になるとすぐに眠った様だった。

「前は何も無くて成長が増進した。今回は巨人化が原因か...。」

「さぁな。」

「どうしてベイビは巨人化したんだ？」
ハン〇は真っ直ぐ俺を見ながら聞いてきた。

「子猫に引っかかれたのが原因だ。子猫を抱いていて、勢い良く子猫が飛び出した時に引っかかれたんだろう。ベイビは子猫を追いかけようとしていた。」

「子猫か。まさかそんなものが引き金になるとはねぇ。」

ハン〇はため息をつく。

「俺の班の奴らは顔を青くして突っ立ってるだけだった。」

「...そりゃ普通はそうなるよ。可愛くて殺せない。でも止めなくちゃならない。たまらないよ。」

俺はソファから立つと、ベッドで眠っているベイビの傍にしゃがみ込み、寝顔を見つめた。

「多分、外見的には４歳前位だと思う。手足が伸びて、滑舌も良くなってる。巨人化の前よりも顔つきがしっかりしてるね。」

「育て始めて１年半足らずで４歳前。これからもこいつはこんな成長の仕方をするのか？」

眠っているベイビの頬を撫でると、赤ん坊の時の様なふっくらとした感じは無くなっていた。

「わからない...どうなるんだろう...ね。」

「情けない声を出すな、ハン〇。どうなろうと...何とかするしかねぇだろうが。」

俺は深いため息をついた。

ベイビが目覚めると、体重、身長を計り、簡単な質問をしてメモを取っていくハン〇。

「体格、知能共に３歳半～４歳位だね、やっぱり。」

毛布にくるまりながら「服が欲しい。」とねだるベイビ。

「そうだね。また買い替えないとね。ちょっと待ってて！」
そう言いながら嬉しそうに部屋を出て行った。

「パパ！だっこ！」
ニッコリと笑いながら腕を伸ばしてくる。

「重くなったな。」
さっきは気が動転していて気が付かなかったが、明らかに重くなっていた。

「パパ、大好き！」
俺の頬にキスをしてきたベイビ。

「お、おい...。」
驚いた声を出すとキャハハと笑う。

「パパ、だぁい好き！！」
「パパ...もそうだ。」

俺はベイビに笑いかけた。