リヴァイと赤ん坊と... (ページ30)

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３０話ページ30

「あ...れ、こうだったよな？」
「いや、僕はこっちから折るんだと思うよ。」

２人が何かを折っている横でテーブルに肘をついて、ピョンピョンと飛び跳ねているベイビ。

「あー、わっかんねぇ！ミカ〇は上手く折ってたのにな。」

「うん、僕もここまでしか思い出せない。」

「わったんでぇ！」
エレ〇の口真似をするベイビに２人は吹き出す。

「へ、兵長、ミカ〇は呼べないんですか？」

「呼びたきゃ呼べば良い。ペト〇にでも頼め。」
俺は書類から目を離さずに返事をした。

「俺、ペト〇さんに頼んでくる！」
そう言うと部屋から飛び出して行ったエレ〇。

ベイビは「いったったーい。」と両手を振り回している。

「ベイビちゃん、いってらっしゃい出来るんだ。偉いね！」
アルミ〇が頭を撫でながら言った。

「うん、いったったいできゆ！」
すごいでしょ！とばかりに胸を張って言うベイビ。

「失礼します！ペト〇さんに頼んできました！」
嬉しそうに戻ってきた。

「さっきね、エレ〇が部屋を出ていく時にベイビちゃん、いってらっしゃいしてたんだよ。」

「えっ！ベイビちゃん、俺にいってらっしゃいしてくれたの？」
ベイビの顔を覗き込んで聞いたエレ〇。

ペチッ！
ベイビがエレ〇の顔を叩くと「エデン、めっ！」と怒り出した。

「えっ、俺...何かした？」
アルミ〇の顔を見たエレ〇だったが、アルミ〇もわからないと言う風に首を横に振る。

「いっちぇくどゅっちないと！」

「え...何て言ってる...」
「行ってくる...だ、おそらくな。」
俺が口をはさむ。

「いっちぇくどゅ...確かに行ってくるだ！」
アルミ〇はベイビの口真似をして納得した様だ。

「あ、ごめん。ベイビちゃん。今度はちゃんと言うから。」
エレ〇が謝ると、ベイビは笑顔になった。

「失礼します！ミカ〇・アッカーマンを連れてきました！」
ペト〇が部屋のドアを開け、俺に報告する。

「入れ。」

「...失礼します。」
敬礼をして部屋に入ると、エレ〇、アルミ〇の姿を見て驚いた顔をした。

「どう...して？」

「あ！リ○○○兵長に俺達も呼ばれたんだ！ベイビちゃんと遊んでくれって！」

「遊ぶ...？」

「そうですよね、兵長！」

「あぁ、そうだ。」
俺はミカ〇を見ながら頷いた。

「それでお前が子供の時に俺達に教えてくれた折り紙をしようとしたら、思い出せなくて。」

「それで私を呼んだの？」

「うん！ベイビちゃんに教えてやってよ！」
アルミ〇が紙を持ち上げながら言った。