リヴァイと赤ん坊と... (ページ28)

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２８話ページ28

バンッ！
「どうしたの！リ○○○！！」
部屋の中に駆け込んで来たハン〇。

「今...痙攣を起こした！」
ベイビを抱きながら叫ぶように言った。

「痙攣！痙攣を起こしたのか！」
俺の腕からベイビを奪い取る様に抱き上げ、ベッドに寝かせるとベイビの体をあちこち触り出した。

「おい、ベイビは...大丈夫なんだろうな！」

「痙攣...どれ位で収まった？」

「時計なんか見てる暇があったと思うのか！」
ハン〇の肩を思い切り掴んだ。

「頼むから落ち着いて思い出してくれ！！」
俺の腕を叩く様に振り払うと、大声で言った。

「...２～３分...位だったか。」

ガク...とその場にハン〇が座り込んだ。

「何か言え！ハン〇！！」
詰め寄ると突然、笑いだした。

「...っ、何笑っ...」
「熱性痙攣だ...大丈夫だよ。高熱が出た幼児に起こる症状なんだ。」

ハン〇はベッドに腰を掛けると、ベイビの額の汗を拭った。

「熱が上がる時に起こりやすい。５分以上起こる痙攣は別の疾患を疑う必要があるが、短時間で収まり、今はさっきよりも体が熱い。何も心配はいらない。後遺症も無いから。」

そこまで話すとハン〇はコップに水を入れ、一気に飲み干した。

「だから心配いらないよ、リ○○○！」

俺は肩の力が抜けていくのを感じた。

「は...驚かせやがって。」

今はスヤスヤと眠っているベイビの寝顔を見ながら呟いた。

「また何かあったらすぐに呼んでくれ。」

俺の肩をポンと叩くと部屋から出て行った。

俺はベイビの傍に寄り額の汗をタオルで拭いてやる。

「...早く元気になれ。」

ベイビの熱く火照った頬を撫でた。

２日も経つと熱が下がって以前の元気なベイビに戻り、外に行きたいと騒いで困らせる。

「おちょといちたいの！おちょとであちょぶ！」
口を尖らせ、手をモジモジとしながら俺の顔を見上げてきた。

「今日までは外に行けないとハン〇に言われただろうが。」

「やや！おちょとにいちたいもん！」
今度は足をバタバタとさせた。

(...あいつらなら...上手く遊ばせられるかもしれねぇな。)

「おい...面白い所に行くぞ。」
ベイビを抱き上げて、部屋を出た。

「おもちよいの？」
目を輝かせて聞いてくる。

俺は頷くとある所に急いで歩いた。

「おい、ここにエレ〇・イェーガーとアルミ〇・アルレルトはいるか？」

新兵の一人に声をかけた。

「リ！リ○○○兵長！」

慌てて敬礼をしようとするガキの向こうにエレ〇の姿が見えた。