リヴァイと赤ん坊と... (ページ26)

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２６話ページ26

「ベイビ...ご苦労だったね。少しだけ...血液をもらったよ。」
ハン〇が声を掛けながら眠っているベイビの頭を撫でた。

時計を見ると、眠り始めてから30分が経過している。

「おい、もう良いだろう。」
俺はベイビにマントを掛け、そっと抱き上げた。

「あぁ、後はベイビが目覚めて、バイタルチェックで問題無しなら...日があるうちに本部に戻れそうだよ！」

「そうか。」
返事をすると、俺や俺の班の奴らは旧調査兵団本部内に入り、ベイビが目覚めるのを待つ事にした。

楽しい夢でも見ているのか、俺の腕の中で眠りながらニッコリと笑う。

「えらかったな...ベイビ。」
小さな手を握り、褒めてやった。

「本当に...巨人にならなくて...良かったです...。」
オル〇がテーブルに顔を突っ伏して、男泣きをしている...。

「もう！オル〇、うるさい！」
さっきまで自分が泣いていた事を棚に上げ、オル〇を邪険に扱うペト〇。

「お前もさっきは...」
エル〇がペト〇をからかい始めた。

グン〇は壁にもたれながらそれを見てニヤニヤと笑っている。

普段通りの情景が戻って来ようとしていた。

「ん...んん...。」
ベイビが目を擦りながら、まだ眠そうな声を出す。

皆が息を呑んで...ベイビを見つめた。

そっと目を開けると「パパ...。」と俺の事を呼んだ。

「よく戻ってきた...ベイビ。」

ニッコリと笑った後、「んん...ちんどい。」とまた目を瞑る

首を触るといつもより熱く感じた...。

「おい！ハン〇を呼んでこい！ベイビがおかしい！」

俺が叫ぶとエル〇が慌てて飛び出して行った。

「ベイビがおかしいって！」
肩で息をしながらハン〇はベイビの頬を触る。

首筋...胸、背中に手を入れ「熱がある。」と呟いた。

「てめぇ！医学的には問題無いと言っていただろうが！！」

「ふっ！！...ふぇっ...うぁぁぁん！」
ベイビが俺の声に驚いて泣き出してしまった。

「ちょっ、落ち着いてよ、リ○○○。本当に危険な薬品を使った訳じゃないんだ。」

「じゃあ...何故。どうして！」
ペト〇が身を乗り出し、ハン〇に詰め寄った。

俺は立ち上がり、ベイビの背中をポンポンと叩いて落ち着かせながらハン〇の顔を睨み付ける。

「わか...らない。一般的に子供に使用される薬品を、その使用量通りに投与しただけなんだ。」

「じゃ、何なんだ。」

「人間の子供じゃないから...としか言えないね。血液を調べれば今後、何かわかるかもしれない。」
ハン〇は...空を睨みつけながら言った。