リヴァイと赤ん坊と... (ページ23)

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２３話ページ23

俺はオル〇の部屋に行き、旧調査兵団本部に行く事を伝えた。

「皆に早急に伝えて準備をしろ！」

「了解です！」

そう言うと廊下を走って行った。

「あちょびにいくの？」
俺に抱かれているベイビが聞いてきた。

「そうだ。皆で遊びに行こう。」

「うん、いく！あちょびにいく～！」
足をバタつかせて喜ぶベイビ。

その姿を見て、俺はたまらなくなった。数時間後には...こいつのうなじを削いでいるかもしれないのだ。鳥肌が立ちそうになった。

「エル○○○、今から旧調査兵団本部に行く。対特定目標拘束兵器を持って行きたいんだ。許可をもらいたい。」

「...ベイビを捕獲するのか？」
エル○○○は眉をひそめて言った。

「あれで動きを拘束して、時間を稼ぎたい。私だって、すぐにうなじを削いでしまうのは...忍びないんだ。」

「仕方ない...許可しよう。」

「悪いね、エル○○○。よろしく頼んだよ。」

エル○○○の部屋を後にして、次は荷馬車の手配をした。

(...確か...10ｍ級の巨人の中にベイビは居たんだったな...。)

「モブリッ〇、準備は良いかい？」

「分隊長...耳たぶから血液を取るらしいですが、変身時の爆発に巻き込まれますよ！」

「わかってる。」
ハン〇は俯き、何かを考えている様だった。

「兵長、皆の準備が整いました。」
オル〇が俺達を呼びに来た。

「すぐに行く。」
オル〇に返事をし、ため息をつきながらベイビを見た。

「ベイビ、馬に乗るんだ。おとなしく背負われろ。」

ベイビはおんぶ紐で背負われるのが嫌だと拗ねていた。

「や...あちゃちゃんとちあうもん...。」

「遊びに行けねぇんだぞ？良いのか？」
抱き上げながら聞くと「いく...。」と返事をした。

「なら我慢しろ。良い子だから...。」

「...オウオが良い。」
口を尖らせながらオル〇が良いと言う。

「わかった。皆の所に行って、オル〇に言おう。良いな？」

「うん！おりゆ...。」
背中を反らせ降りたがったが、時間がかかるので宥めながら馬小屋に向かった。

「おい、オル〇！これでベイビを背負え！」

おんぶ紐を見せながらオル〇に言うと「ええっ！？」と声を上げる。

「ベイビがお前が良いと言うんだ。早くしろ！」

「はっ、はい！」
マントを脱ぎ、おんぶ紐を装着していく。

俺も手伝い、ベイビを背負わせるとマントをかぶせた。

「オウオ～！オウオ～！」
ベイビは楽しそうにオル〇の背中を叩いている。

「皆、準備は良いね！」
ハン〇が皆に確認をとった。