リヴァイと赤ん坊と... (ページ21)

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２１話ページ21

翌日...俺達はベイビを連れ、模型巨人の森にトレーニングに来た。

「ペトアのおちょら！」
「ブンチャのおちょら！」
「オウオのおちょら！」
「エウオのおちょら！」

「みぃんなパパとおちょら、いっちょねぇ！」

皆の間を駆け回り、それぞれの立体機動装置を指さしながら無邪気に笑うベイビ。

その理由も知らずに「おちょら、おちょら！」とベイビは喜んでいる。

「...そう...パパと一緒だねぇ！」
ペト〇はベイビを抱き上げながら言った。

「みぃんなおちょらにブーンちゅるもんね！」

「うん、ブーンってするよ！」
空を飛ぶ様にペト〇がベイビを振り回してやるとゲラゲラと笑い出す。

皆...黙ってそれを眺めていた。

「パパ、ちょじんバーン！ちないの？」
ペト〇の腕から降り、俺の膝に抱きつきながら聞いてきた。

しゃがみ込み、ベイビを抱き締める。

「あぁ...倒してくる。皆のいう事を聞くんだぞ。」

俺は木にアンカーを打つと森に入っていった。

「いったったーい！」
両手をブンブンと振り回してリ○○○を見送るベイビ。

「ベイビちゃん...髪がほどけてる。可愛くしよう。」
ペト〇が声を掛けるとその場におとなしくしゃがみ込んだ。

肩まで伸びた細い髪。ペト〇は髪を後ろで２つに分け、耳の後ろで結んでやった。

ピンク色のリボンがついた可愛い髪ゴム。

「はい、出来た！」

「あいやとう！」
ベイビは結ばれた髪を触りながら「かあいいねぇ！」と笑った。

天使の様に、穢れのない可愛らしい笑顔。
その顔を見れば見るほど...覚悟が揺らぐ...。

「あ！パパッ！」
戻ってきたリ○○○に向かって走り出した。

「走らないで、ベイビちゃん！」
ペト〇がベイビに声を掛けるが止まらない。

もし転んだら...何が起こるのか予測出来ない。

それを見たリ○○○が駆け寄るとベイビを抱き上げた。

「ベイビ、ペト〇が走るなって言ってただろうが。どうしていう事を聞かないんだ！」

「...んん！」
不満そうな顔をして首を横に振る。

「いう事を聞かないなら...もう外では遊ばせない...それでも良いのか？」
ベイビの目を見て低い声で話した。

「やや...。」

「それなら皆のいう事を聞くんだ、わかったな。」

「...ん。」
コクリと頷いたベイビ。

「よし、良い子だ。」
頭を撫でてやると笑顔になった。それにつられて俺も笑顔になる。

「いざという時は...リ○○○...頼んだぞ。」
エル○○○に言われた言葉が頭の中で響いていた。