２話 ページ2
エル○○○とハン〇がペト〇達と共にやって来た。
エル○○○が俺の腕の中を覗き込み、眉間をシワを寄せる。
「この赤子が...巨人のうなじの中に居たのか？」
「あぁ...俺が倒したあの巨人の中にな。」
蒸気を発しながら倒れている巨人を見ながら言った。
「リ○○○、ちょっと見せてくれ。」
ハン〇が腕を伸ばし、赤ん坊を抱き上げた。
赤ん坊の脇を持ち「へぇ、首は座ってるんだね。」と言った瞬間...。
「おぎゃあ...ほぎゃ...おぎゃあ！」
大声で泣き出した。
「うわ、元気だねぇ。」
ハン〇は地面にマントを敷くと赤ん坊をそこに寝かせ、体を調べ始める。
「外見は...おかしい所はないね。女の子...３〜４ヶ月位かな？」
うつ伏せにしたり、足を持ち上げたりしながら調べていく。
その間、赤ん坊は顔を真っ赤にして泣き叫び続けていた。
「リ○○○、この赤子は大切な調査対象だ。引き受けてくれるか？リ○○○班なら何かあっても対処出来るだろう。」
俺や他の奴らの顔を見ながら言ったエル○○○。
「俺はガキが苦手だ。それは...命令か？」
俺が聞くとエル○○○が頷いた。
「了解だ...命令なら仕方ない。」
体中を調べられ、目から涙を流して泣いている赤ん坊。
ハン〇が「終わったよ。」と言いながら俺に渡してきた。
「とりあえず壁の中に戻って、エレ〇にも赤子を見てもらおう。」
撤退の色...青の信煙弾をエル○○○は打ち上げる。
「エレ〇には話が聞けるけど、この子は泣いてばかりだからねぇ。」
俺に抱かれて機嫌を直した赤ん坊の頭を撫でながら困った顔をするハン〇。
「兵長、この紐で赤ちゃんを背負って下さい。」
ペト〇が紐を持ちながら近付いてくる。
「あぁ...。ペト〇、お前がやれ。」
俺はマントを脱ぎ、ペト〇に赤ん坊を渡した。
背中に赤ん坊がくっつけられ、紐で落ちない様に固定される。
「キャッ...キャッ！」
手足をばたつかせて赤ん坊は喜んでいる様だ。
「この上からマントを羽織って下さい。」
俺は赤ん坊の顔がマントから出ているか確認しながらマントを羽織る。
その後エル○○○の支持の元、陣形を戻し壁の中へ帰ってきた。
「この...赤ちゃんがうなじの...中から？信じられないですよ！」
エレ〇はベビーベッドでスヤスヤ眠る赤ん坊を見て叫んだ。
「そうなんだよねぇ。この子はどう見ても自分で体を動かす事が出来ない。エレ〇とはまた違うからね。」
ハン〇はエレ〇の巨人化と比べて話す。
「この子の成長を待つしかない...。」
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作者名：KYRKR | 作成日時：2017年5月11日 1時
