好きだった、好きなんだ。【Fischer’s赤】

4 疑問 ページ4

ん。どきっとした。





なんだろう、今の。

心臓が跳ねて顔が熱くなったような………









＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿5日後＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿




私は絹張くんのいるバスケ部のマネージャーになった。




毎日絹張くんのバスケをする姿を見ていた。




日に日に増すドキドキに、私は自分の事ながら疑問が募っていった。




『絹張くん、休憩ですよ。いつまでドリブルしてるのですか。』




「休憩だろうと何だろうと俺は練習するんだ。」




そんな姿をカッコいいなぁと素直に思っていた。



でも、

『休憩しないと体を壊してしまいます。壊してしまったら試合はおろか練習すらできないですよ』


「そ……そうだな。でも、あと5分……」




『はい、気をつけてくださいよ。適度に休みを取らないとですよ。』



私はそう冷たく返す。いや、そうしないといけない。


壊してしまったらチームの人数が足りなくなってしまう。





ううん、たぶん私が止めたのは絹張くんのバスケをする姿がみたかったからかもしれない。







＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿



いつのまにか部活の時間は終わり、絹張くんに呼び出された。



なぁ今日予定あるかって。


ないよ。と答えたら、


じゃあちょっときて。と。





「今日、家の前で練習すんだけど、付き合ってくんない？」



『はい、いいですよ。無理しない程度に。』



「ははっ。お前それ口癖のように言ってるな。」



『そうですか？気づきませんでした』




「まぁ、行くぞ。」

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