【呪術廻戦】猫を飼ったら真人だった件５【男主】 (ページ20)

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20．無体と猫ページ20

A『叢雲っ……！？＿＿＿＂輪廻崩壊＂！！』

とっさに僕は＂崩壊＂の自動防御を叢雲に移す。

僕自身は無防備になるけど……宿儺は口角を上げ＿＿

宿儺「A、いいのか？これだとお前は俺を拒めないぞ？」

A『いっ……、』

首筋に爪を押し当てられ、そこから血が滲む。それを舐めとるように舌も這わせてきて。

思わず涙目になっていれば＿＿

叢雲「＿＿＿＿＂雷影光(らいえいこう)＂ッ！」

宿儺「！チッ、面倒な手を……」

叢雲から雷光がほとばしり宿儺のいた場所を掠めた。それを宿儺は跳躍で避ける。

やっと宿儺から解放されると、叢雲は僕を守るように抱いてきて。

叢雲「我に加護は必要ないゆえ、どうか自分の身を守ってほしい」

A『でも、それじゃ叢雲が……』

叢雲「問題ない。今の宿儺より我の再生能力の方が上だ」

叢雲はすぐ右腕を再生させてみせた。

以前の叢雲も凄い再生能力だったし、今の宿儺は領域展開でもしない限り叢雲を倒すのは難しいのかも。

しばらく両者による睨み合いが続いたあと＿＿

宿儺「……千年前のように切り刻んでやろうかと思ったが。

そうか、今は叢雲と呼ばれているのだな。ククッ＿＿A、お前は物好きだなぁ？こんな呪霊を拾ってやるなど」

宿儺たちの口調からして、2人は知り合いみたい。

千年前といえば……呪術が栄えていた平安時代だよね。

A『守ってくれてありがとう、叢雲。でも無理しないで』

叢雲「それが我の務めだ。真人たちのいない今……主殿には指1本触れさせない」

そう言って叢雲は蛇のように鋭い目で宿儺を睨みつける。

だけど、宿儺は面白がるように嘲笑っていた。

宿儺「随分と懐いているようだなぁ？

しかも、名前までつけてやったとは。全く……お前は呪いを飼うのが趣味なのか？」

A『別にそんな趣味はないけど。皆んな大切な仲間だよ』

成り行きでそうなっただけで。

呪霊を飼う趣味はない……かな？僕の答えを聞いて宿儺は笑い＿＿

宿儺「ほぅ？呪霊を侍らせておいて説得力にかける。

あぁ、そういえば八岐大蛇＿＿いや、今は叢雲と呼んでやろう。

お前は人間に封印されたんじゃなかったか？それなのに人間に使役されているなど笑えるな」

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