【呪術廻戦】猫を飼ったら真人だった件５【男主】 (ページ22)

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22．甘噛みと猫ページ22

宿儺に言われるがまま僕は抱かれる。

いつも真人を可愛がる側だから、自分が可愛がられるのは変な感じ。

A『たまには宿儺を撫でちゃダメ？』

宿儺「呪いの王を可愛がりたい、か……ふむ。それも一興だな。

ちゃんと満足させてくれよ？＿＿＿＿にゃー？」

A『すくにゃん！？か、可愛いかも……！！』ﾅﾃﾞ

宿儺は僕に膝枕されると心地よさそうに寝転がった。

撫でていれば穏やかな気持ちになってくる。

猫ではないけど新しい癒しかもしれない。なんて、僕の飼い猫が怒るかな。

宿儺「あの無礼な猫……アイツから＂里＂について聞いたか？」

A『里？何のこと？』

宿儺「いや、知らんのならいい」

意地でも真人の名前を呼びたくないのか、宿儺は真人を猫呼ばわりしている。確かに真人は猫耳を生やしてたりするけど。

里が何なのか首を傾げていれば＿＿

叢雲「主殿の先祖が暮らしていた場所だろう」

宿儺「お前も知ってたのか？猫宮の術師とは接点がないはずだが」

叢雲「いや、我も直接見たわけでは無い。封印される前に噂を聞いたことがあるだけだ」

それまで静かにしていた叢雲がパチッと目を開く。

A『それって真人も知ってるの？』

宿儺「あぁ、お前の部屋に来た時に話してやった。

＿＿＿＿＂猫守の里(ねこもりのさと)＂という土地だ。だが、まだ行ってないようだな」

わざわざ宿儺が話してくれた、両親からも聞いた事のない土地名。

宿儺「……もし、これから事をなすつもりなら。その前に里へ行っておけ」

A『＿＿っ！！』

＂渋谷事変＂を宿儺に話したことはない。

こちらの計画がバレたのかと、思わず撫でる手が止まっていれば＿＿

宿儺「ケヒッ、そう驚くな。お前たちが何しようと今は邪魔するつもりはないからな」

A『……そう』

叢雲「……」

気まずい沈黙が流れると、宿儺は僕の手を取り甘噛みしてきた。

感じる痛みに体が震えるけど＿＿

A『……ねぇ宿儺。五条先生の前ではあまり話しかけないで欲しいな。怪しまれたくないんだ』

宿儺「俺がその願いを聞くとでも？」

機嫌を損ねてしまったのか、宿儺はより強く手を掴んできて＿＿

宿儺「なぜ隠す必要がある？

お前が誰のものか……知らしめてやらないとな」

そう不敵に笑ってみせれば、僕の手に噛み付いた。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿