42.告白と猫 ページ42
朝、気だるい体で寝返りをうてば。
愛しい猫が甘い笑みでこちらを見つめていた。
真人「おはよう、A。よく眠ってたね」
寝ぼけ眼でぼーっとしていると昨日の記憶が蘇ってきて。
A『……おはよ、真人。えっと、昨日はその……/// 』
真人「ん、とっても可愛かったよ。
今も赤くなっちゃって……食べたいくらい♪」
赤面してると抱き寄せられ、おでこにキスされる。
真人の胸に収まっていたら自分のドキドキしてる心音が聞こえてそう。
A『さすがにもうムリだよ。シャワーも浴びたいし……』
真人「一緒に入ろ?無理させたから心配なんだ」
真人に抱きかかえられ、お風呂に行けば__
A『……あれ?その背中の傷って……』
真人「ん?あぁ、これ?昨日君がつけちゃったんだろうね」
真人の背中には僕がつけたであろう、引っかき傷がついていた。
そんなに激しく求めあったのかと恥ずかしくなるけど。
A『……大丈夫なの?』
真人「このくらい平気さ。でも、これじゃあどっちが猫なのか分からないね?」
そう冗談を言って笑ってみせる。
だけど、僕が真人を傷つけるなんて。
それでも心配で引っかき傷を眺めていれば__
真人「……君の首元にも俺がつけた痕が残ってるよ?」
A『〜〜っ!?……もう……/// 』
真人に指摘され鏡を見てみれば。
僕の首元にも赤い花のような痕がたくさんつけられていた。
__________
リビングで落ち着いていると、真人が話しかけてきた。
真人「あのさ、順番が前後しちゃったけど……俺の告白聞いてくれる?」
A『……うん』
そわそわとした様子で僕の手を取り__
真人「俺、Aのことが好き。その体も魂も……Aの全部を俺のものにしたい。
きっと、初めて君に会った時から恋してたんだと思う。君は人間で、俺は呪いだけど……ずっと一緒にいたいんだ。
____ねぇA、俺の恋人になって」
飼い猫からの告白に僕は口を開き__
A『……僕も、真人のことが好きだよ。
だから……これからは恋人としてよろしくね』
青と灰のオッドアイを見つめながら承諾の返事を伝えれば。
真人「!ありがとう……!A、愛してるよ」
そうして、僕達はこの日を境に付き合うことにした。
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シュリィ(プロフ) - 砂さん» コメントありがとうございます!続編もよろしくお願いします(៸៸᳐>⩊<៸៸᳐)♪ (11月7日 22時) (レス) id: 48493c160b (このIDを非表示/違反報告)
砂 - あ、好きだこの作品…書いてくださってありがとうございますぅぅぅ、、、 (11月4日 7時) (レス) @page23 id: f5943d0623 (このIDを非表示/違反報告)
シュリィ(プロフ) - 名前変えたのでコメントを投稿し直しました、通知行ってたらすみません……! (2023年2月7日 22時) (レス) id: 48493c160b (このIDを非表示/違反報告)
シュリィ(プロフ) - ハンカチモンスターさん» コメントありがとうございます。こちらこそ続編の方もよろしくお願いしますね!推してもらえて感謝です♡(˶> ̫ <^˵)੭ (2023年2月7日 22時) (レス) id: 48493c160b (このIDを非表示/違反報告)
シュリィ(プロフ) - 火鉢さん» 応援コメントありがとうございます。大好きだなんて嬉しいです!これからもこの小説をよろしくお願いしますね!(ˆ ̳ᴗ ̫ ᴗ ̳ˆ)♡ (2023年2月7日 22時) (レス) id: 48493c160b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シュリィ | 作成日時:2022年10月5日 22時