39．猫と再会 真人side ページ39
課外授業で遅くなるとの事で、俺は家で飼い主の帰りを待っていた。
真人「……遅いなぁ。もう帰ってきてもいい時間じゃない？」
ソファに寝転びながら時計を確認する。
真人「しまった、どこに行くか聞いておくんだった」
明らかに何かあったんだろう。
前に話してた呪術師に襲われたとか？
嫌な憶測が頭の中を飛び交うけど、指示通り隠れ家に行こうとする。
真人「……いや、俺を祓うのが目的ならここに来るよね。
そいつを拷問してAの居場所を聞き出した方がいいか＿＿」
玄関のドアに手をかけたところで俺は考え直した。
潜伏して機会を待つ為、Aの自室に閉じこもる。
決してAの匂いがして落ち着くからとかじゃない、けど。
真人「……A……」
胸にぽっかり穴が空いたような気がして……俺の魂が揺らぐ。
Aのベッドに潜り毛布に包まれれば少し安心した。
真人「君は強いし、そう簡単にやられないよね。
俺を置いて……いったりしないよね……？」
誰もいない暗闇に向かって呟く。
考えれば考えるほど不安に押し潰されそうで。
俺はそのまま目を閉じた＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
3日経ってもAは帰ってこなかった。
真人「寂しい、なんて感情……俺にはなかったはずなのに」
ぼーっとAの部屋を見渡せば、過ごした日々の思い出が蘇る。
猫として拾われ、呪霊として飼われ、そして俺自身を受け入れてくれた。
もうAは俺の中でかけがえのない存在なんだ。
これが仲間として、友達として、家族としての好きなのかは分からないけど。
真人「＿＿ッ！」
ガチャと、不意にドアの開く音が聞こえた。
猫耳を生やせば聞き慣れた小さな足音が聞こえてくる。
警戒は怠らず、自室のドアが開くのを待てば＿＿
真人「Aッ……！」
愛しい飼い主を腕の中に収める。
A『……！……真人、ただいま』
真人「うん、おかえりA……！
俺、君が帰ってこなくて……ずっと心配で……無事で良かったっ……！」
目から水滴なようなものが零れ、服を濡らす。
この雨みたいな水滴が何なのかは分からない。
だけど、俺はもう離したくない一心でAにずっと抱きついていた。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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シュリィ(プロフ) - 砂さん» コメントありがとうございます！続編もよろしくお願いします(៸៸᳐>⩊<៸៸᳐)♪ (11月7日 22時) (
レス) id: 48493c160b (このIDを非表示/違反報告)
砂 - あ、好きだこの作品…書いてくださってありがとうございますぅぅぅ、、、 (11月4日 7時) (レス) @page23 id: f5943d0623 (このIDを非表示/違反報告)
シュリィ(プロフ) - 名前変えたのでコメントを投稿し直しました、通知行ってたらすみません……！ (2023年2月7日 22時) (レス) id: 48493c160b (このIDを非表示/違反報告)
シュリィ(プロフ) - ハンカチモンスターさん» コメントありがとうございます。こちらこそ続編の方もよろしくお願いしますね！推してもらえて感謝です♡(˶> ̫ <^˵)੭ (2023年2月7日 22時) (レス) id: 48493c160b (このIDを非表示/違反報告)
シュリィ(プロフ) - 火鉢さん» 応援コメントありがとうございます。大好きだなんて嬉しいです！これからもこの小説をよろしくお願いしますね！(ˆ ̳ᴗ ̫ ᴗ ̳ˆ)♡ (2023年2月7日 22時) (レス) id: 48493c160b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シュリィ | 作成日時：2022年10月5日 22時
