31.帷と猫 ページ31
鮮やかな紅葉に囲まれた風情ある神社____
今日は学校の課外授業で有名な三猿の神社に来ていた。
ここは都心から離れている為、雄大な自然と景色が楽しめるらしい。
男友「A、もう平気なのか?」
女友「学校も休みがちだったし無理しないでね?」
A『うん。色々あったけど……僕はもう大丈夫だよ』
いつもの友人達に心配されるけど大丈夫だと返す。
最近は真人とも打ち解けてきたし、呪術を会得してからは少し自信がついた。
A『(それにしても……歴史を感じる場所だなぁ)』
引率の先生に連れられ、大きく立派な門をくぐり境内に入る。
思ったより観光客は少ないんだなと思っていると__
?「闇より出でて闇より黒く、その穢れを禊ぎ祓え____」
聞いたことのある声とともに突如、空が暗闇に覆われた。
そして____
周囲にいた人達が糸の切れた人形のようにバタバタ倒れていく。
A『っ……!?いったい何が……』
?「やぁ、久しぶりだね。____猫宮 A君」
突然の異常事態に戸惑っていると。
袈裟を着た見覚えのある男が門の上からひらりと降りてきた。
A『夏油ッ……!皆んなにいったい何を……それに、どうして僕の名前を……』
夏油「あぁ、安心して欲しい。この猿どもはまだ死んじゃいない」
汚らわしいといった風に倒れている同級生達を見下ろす。
それとは対照的に、僕にはにこやかな笑みを向けてきた。
夏油「君のことは調べさせてもらったよ。猫宮というのは母方の姓だろう?
呪術師界では有名な家柄だよ。
____悪い意味でね」
A『……何のこと?』
夏油「ふぅん、親から何も聞かされてないのか。まぁいい。
それは置いといて……前にした話、考えてくれたかい?」
気がついたら夏油に距離を詰められていた。
咄嗟に、呪力で強化した足で後ろに飛び退く。
いつ襲われてもおかしくない状況に構え睨みながら__
A『……渡さないと言ったら?』
夏油「ふむ。なぜそこまでして呪霊を庇うのか分からないが……。
____それなら、無理やり奪い取るまでだ」
一気に増大する夏油の呪力____
呪術を覚えたての僕とは違う、圧倒的な実力差に冷や汗が流れる。
けれど、絶対に夏油なんかに真人は渡さない____!
と自分を奮い立たせた。
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シュリィ(プロフ) - 砂さん» コメントありがとうございます!続編もよろしくお願いします(៸៸᳐>⩊<៸៸᳐)♪ (11月7日 22時) (レス) id: 48493c160b (このIDを非表示/違反報告)
砂 - あ、好きだこの作品…書いてくださってありがとうございますぅぅぅ、、、 (11月4日 7時) (レス) @page23 id: f5943d0623 (このIDを非表示/違反報告)
シュリィ(プロフ) - 名前変えたのでコメントを投稿し直しました、通知行ってたらすみません……! (2023年2月7日 22時) (レス) id: 48493c160b (このIDを非表示/違反報告)
シュリィ(プロフ) - ハンカチモンスターさん» コメントありがとうございます。こちらこそ続編の方もよろしくお願いしますね!推してもらえて感謝です♡(˶> ̫ <^˵)੭ (2023年2月7日 22時) (レス) id: 48493c160b (このIDを非表示/違反報告)
シュリィ(プロフ) - 火鉢さん» 応援コメントありがとうございます。大好きだなんて嬉しいです!これからもこの小説をよろしくお願いしますね!(ˆ ̳ᴗ ̫ ᴗ ̳ˆ)♡ (2023年2月7日 22時) (レス) id: 48493c160b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シュリィ | 作成日時:2022年10月5日 22時