見習いが本丸乗っ取り？いやいや、うちの見習いは主強奪しようとしてるよ(真顔)

研修5 ページ7

花江 side



俺はあの後、部屋に戻ってイライラを抑えつけながら呪具の下準備をしていた


花江「何だよ、アレ」


あの女、俺を置いて審神者部屋に逃げやがった

無責任も良いとこだ

ま、何かやっておけだとか言わなかっただけましか

いるよな、他人を働かせるくらいなら自分が動きたいタイプ

one for all？


花江「素敵な社畜精神な事で」( ･´ｰ･｀)ﾌｯ

燭台切「随分と好き勝手言ってくれるね、見習い君」

花江「…ッ!？」ﾋﾞｸｯ


咄嗟に振り返ればそこにいるのは燭台切光忠


燭台切「それは何かな？」

花江「……、」

燭台切「ねえ、聞いてる？」


それは何？、と胡散臭い笑みを浮かべる燭台切

イケメンだから余計腹が立つ


花江「……呪具だよ、俺の霊力を増幅させる」

燭台切「ふーん、正直に答えるんだ」


少し意外そうに返す燭台切


花江「あんたに嘘付いたって、すぐバレるだろ……ま、あんたの主さんになら通用しそうだけどな」

燭台切「さぁ、どうかな？あの子は少し特殊だから」


皮肉混じりにそう言えば、笑顔のまま奴はそう返す


花江「特殊？」

燭台切「あれ、知らないのかい？」


しまったなぁ、と手で口元を押さえる


燭台切「ごめん、今の忘れて」

花江「おい、待て…って、もういないし」


……何だったんだ、一体

特殊、ねぇ…？

面白そうだし、少し探りを入れてみるかな…？

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