最強にして最恐【文豪ストレイドッグス】

プロローグ ページ2

新世界の破壊者という異名を持ち、


最強で最恐の戦闘狂である闘牌Aは


日々ポートマフィアや探偵社、政府にまでも追われる日々を送っていた



それは何故か、




一、異能の破壊が強力な異能であること

二、Aの力が圧倒的で脅威であること

三、使い方次第で、殺人犯になり兼ねないこと

四、敵になる前に、自分達の戦力として引き入れたいから



大まか、この四つだろうか



『強い異能保持者は他にも沢山いるじゃないか、何故彼女に固執するんだ？』とお思いになるかもしれないが、






通常、異能力には「最強」なんてものはなく、必ず相性の悪さ、弱点は存在する


彼女の異能は相性の悪さこそ少ないものの、発動条件が対象に触れる事のため、遠距離系の異能に弱いという弱点があった





しかし、その弱点を異能力保持者である彼女の身体、己の戦闘能力だけで弱点を克服し、唯一の弱点を「無くした」という異例中の異例が起きた事により彼女の存在は脅威に変わった




そして弱点を無くしたという事は


「遠距離系の異能者を自身の異能を使用せずに倒すことが出来る」


つまり、「彼女自身の戦闘能力が常人の比ではない」という事だ


「弱点を無くす」此れがどれ程難しく、不可能なものか異能力者は理解している


それを理解できるからこそ、その戦力がどれ程の物で、どれだけ恐ろしいかも解るのだ


さらに彼女は破天荒なトラブルメーカーとして有名で


異能力を乱用されようものなら、自分たちが殺されかねない







さらに嘘か真か、


「ポートマフィアを壊滅寸前まで追い込んだ」


「過去、猟犬に所属していた」




という、根も葉もない噂が多く広まっていき


終いには政府にまで届くほどに彼女の存在は脅威となっていた


そして彼女を恐れた集団、組織達が各々の目的のために追手を放っているという事なのだ





…尚、追手が放たれている当の本人は、暇つぶし感覚で遊んでいるだけなのだが


末恐ろしいものである








これはそんな、「新世界の破壊者」という異名を持つ破天荒な彼女が







様々な物事に首を突っ込んだり、突っ込まなかったりするお話である

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