アイツの妹【銀魂】 (ページ5)

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第四訓ページ5

トシ兄が勲君を呼びに部屋から出て行ったので必然的に総悟と二人になる。
いつもならちょっかいを出してきて遊ばれたりするけど、体調を崩した時だけはお前どうした？お？ってなる位親切になるからその心配もない。

『そーご』

「ん？」

『手』

「へいへい」

いつもなら軽い罵声を浴びせてから握られる手も今なら素直に握ってくれる。
いつもなら握ってくれない時すらあるんだけども。

「一週間も旦那の所に居たってしったら近藤さんぶっ倒れんじゃねーか？」

『既に泡吹いて倒れてたんでしょ？それに旦那にあったのは数時間前だし』

「あり？俺ァてっきり旦那の所に転がり込んでると思ってたがねィ」

『その予定だったんだけど早朝すぎて万事屋開いてなかったんだよね…だから下でお世話になってた』

「下？下ってーとスナックだろ」

『スナックだよ』

「何してんでぃ」

『今？』

スナックお登勢で世話になってたと知ると少し怒った口調になりデコピンされた。

「んな所で働いてたから体調崩すんでィ」

『ここよりよっぽど働きやすかったはコノヤロー。体調戻ったら今回の件をどうせ話し合うんでしょ？戦争じゃバカヤロー』

「だいぶ鬱憤溜まってんな」

『お前らのせいだよ』

話し合いの時に全部ぶちまけてやる…。

「お前が家出する時に他の女中に有休取らせたせいで俺ら隊士全員自分らで家事したんですぜ？」

『ざまぁみやがれ。ちょっとは家事の大変さを身にしみただろ』

「俺はやってないんで知りやせん」

『くたばれ』

こうゆう奴は絶対に愛想尽かされて離婚すんだ。
そりゃ斬り込み比べたら家事くらいとか思うけど…家事なめんな？しかもここの人数分の家事だぞ？毎日毎日筋トレみたいなもんだからな？毎日毎日フルマラソンだぞコラ

「何か不機嫌な顔してんな…体調悪化しやずぜ」

『慣れてるからいい』

幼い頃から私は身体が少し弱い。持病は…喘息位だけど最近は滅多に発作なんか出ない。
小さい頃はちょっと運動したら発作起こす。ってな感じだったけど歳をとるにつれて其れはマシになり呼吸器も随分使ってない。持ち歩いてはいるけど。

そのせいかは知らないけど週に一回は風邪をひいて、ひどき時は拗らせて入院はしょっちゅうだった私は今では人よりは風邪もひくけど昔と比べたらまぁ健康になった方だ。

今回は田舎から都会への環境の変化にストレスが原因なのは目に見えてるから其れを武器に隊士達に鬱憤をぶちまけようと思う。