透徹【水】 ページ12
「〜〜♪〜〜〜〜♪」
イヤホンから聞こえてくる歌声に合わせて歩く。
心地よい歌声を1時間程聴いていたら、もうそろそろ終わるらしい。最後に1曲披露した後彼は挨拶をして放送を切った。同時に私もイヤホンを取る。そしてガチャと鍵を回して玄関のドアを開けた。
「おかえり、A」
「ただいま〜」
リビングからひょっこり顔を覗かせているのは、彼氏であるNakamu。彼とは数ヶ月前に同棲を始めたところだ。仕事帰りにこうやって出迎えてくれるのが嬉しくて思わず顔が緩む。
「今日の歌枠珍しくあれ歌ってたね〜」
「え、また聴いてたの？」
だってNakamuの歌好きなんだもん。って言うと彼は少し照れたように笑った。
「Nakamuの歌聴いてると安心できるの」
「……そう？」
「うん。また聴きたいな」
そう言いながらキッチンに立って夕飯の準備に取り掛かる私と、それを察して手伝ってくれるNakamu。こういう所、優しいんだよなぁ〜としみじみ感じていると。
「じゃあ、今日は特別にAのために歌ってあげよう」
「え、ほんとに？やったー！」
そしてNakamuは決まって配信をした後には、私のためだけに歌ってくれるのだ。
「今ならリクエストも受け付けます」
「いえーいNakamu太っ腹〜！」
なんてふざけて返してみるものの、私はこの後が楽しみすぎてしょうがなかった。この時間だけは、私が彼の歌を独り占めできる瞬間。みんなのNakamuを独り占めできるカノジョの特権。
甘ったるい台詞も、クサイ愛の言葉も。
彼の歌声にかかれば魔法のように私を夢中にさせるのだ。
ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ
彼の歌声がドンピシャ好みすぎてしんどい。
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ぽんこつらーめん(プロフ) - あいりすさん» コメントありがとうございます。励みになります。 (2023年4月16日 20時) (
レス) id: 458486b0e2 (このIDを非表示/違反報告)
あいりす(プロフ) - 最近とても更新してくれて嬉しいです！これからも頑張ってください!! (2023年4月14日 6時) (レス) id: 06d1bec9da (このIDを非表示/違反報告)
ぽんこつらーめん(プロフ) - あいりすさん» こちらが明記してなかったのですみません…。そのつもりでした。ただマフィアパロはいつか書きたいなとは思っていますのでもし時間ができれば頑張りますね。コメントありがとうございました。 (2023年2月18日 22時) (レス) id: 458486b0e2 (このIDを非表示/違反報告)
あいりす(プロフ) - ぽんこつらーめんさん» 何処かにかいていましたか!?そしたら申し訳無いです…。 (2023年2月18日 16時) (レス) id: 255513ac99 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんこつらーめん(プロフ) - あいりすさん» コメントありがとうございます。折角リクエスト頂いた所申し訳無いのですが一旦リクエストは1人1回までとさせて頂いております。申し訳ございません🙇 (2023年2月18日 15時) (レス) id: 458486b0e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽんこつらーめん | 作成日時：2022年12月31日 20時
